文書作成や資料作成の必携ソフト「JUST Suite 2007」（後編） - (page 4)

JUST Suite内のソフトを連携させ、ワンランク上の文書へ

　JUST Suite 2007を利用するメリットは、個々のソフトの機能に加えて、複数のソフトを連携して使える点にある。文章、図形、表計算、プレゼンテーションなど、それぞれ得意とするソフトを使い効率的に作成し、それぞれをつなぐことで便利でパワーアップした使い方ができるというわけだ。JUST Suite 2007ならではの便利な連携の仕方を見ていこう。

　まずは、一太郎2007の文書に、三四郎2007の表やグラフを貼り込んで使うというのは知っておきたい基本の使い方だ。表計算ソフトの強みを生かして効率的に表を作成したら、一太郎2007で文書を入力して、表を貼り付ける。表のコメントなどは一太郎2007で手早く入力し、全体のレイアウトを整えよう。三四郎 2007の項目で述べたように、一太郎文書の書式に合わせた表書式が用意されているため、洗練された統一感のある文書がすぐに作成できる。

　1つの表やグラフを貼り付けるのだけではなく、ワークシートそのものを一太郎文書とセットで使いたいという場合は、一太郎のワークシートに三四郎データを追加しておけばいい。タブで切り替えながら、必要なデータを参照したり、編集できる便利な機能だ。関連するファイルを一太郎でひとまとめにしておけるので、コピーし忘れるといったこともない。そのままファイルを添付できるから、フォルダに入れておくより便利に扱える。

　また、企画書を書いていてインパクトある図を入れたいという時には、一太郎と花子を連携しよう。一太郎のツールバーには、「花子透過編集」ボタンがあるので、クリックするだけで、花子の機能を呼び出せる。一太郎の文書は表示されているので、大きさを見ながらちょうどよい図を描画できるのが便利な点だ。

　仕事では、必要な複数の資料を広げながら進めていくことが多いだろう。パソコンの画面上でも、こうした自然な仕事の流れのように、それぞれのソフトの強みを発揮しながら、作業ができることがJUST Suite 2007を使うことの大きなメリットなのである。

7つのソフトを自由自在に活用しよう

　各ソフトの便利な機能を使って、資料作成に必要なパーツを作り、他のソフトに貼り付けて使うことも、7つものソフトがあるからこそ、自由自在にできる。

　たとえば花子2007のオートチャートなら、ビジネス図形が手軽に描けるので、インパクトある図形を描き、Agree 2007のスライドに貼り付けて使うといったことができる。グラフは三四郎2007で作成した立体的で美しいグラフを貼り付けるといいだろう。配付資料は一太郎でわかりやすく作成し、そこにも花子2007で描いた図形や三四郎2007のグラフを貼り付けて仕上げると便利だ。

　こうしてできあがったプレゼンテーション資料を、Agree 2007を使ってプレゼンテーションする。プレゼンテーション会場のパソコンにAgree 2007が入っていないなら、PowerPoint形式で保存したファイルを持って行けばいいだろう。アニメーションの動きについては、完全に互換してはいないものの、AgreeファイルがPowerPointのスライドに変換され、PowerPointでスライドショーが行える。

　データ共有のためのツールとして、JUST Suite 2007にはJustsystem PDF Suiteが入っているので、一太郎で作成したファイルはPDF形式で保存し、配布してもいいだろう。アドイン機能があり、ボタンひとつでPDF形式に変換できるので便利に使える。セキュリティ設定もできるので、安全に文書をやりとりしたいときにも役立つだろう。

　文字入力から、文書作成、配布まで、さまざまな用途に使えるソフトが、お得なパッケージにまとまったJUST Suite 2007。自分専用のパソコンで使うなら、高いソフトよりもこのパッケージを買ってさまざまに使いこなしていくのが、リーズナブルでかしこい選択だ。