NECは3月16日、情報通信装置の画面や、入力されたキーボードのキャラクターコード(打鍵情報)などの電磁波を受信することで、画面情報やキャラクターコードを再現する情報盗用手段に対し、セキュリティ技術を開発したと発表した。
この情報盗用防止技術は、LSIの動作で発生する電磁ノイズを低減するためのプリント回路基板構造と、電源デカップリング用線路型素子の実装技術、および機器の筐体やケーブルの適切なシールドによるノイズ低減手法の開発により実現したもの。
これにより、情報通信装置からの漏洩電磁波を、一般に適用される国内規制値より40デシベル小さい値(電力比では1万分の1となり、TV放送波の約100万分の1に相当)まで低減することに成功した。この技術をNECの暗号とネットワーク技術を組み合わせることで、漏洩電磁波のレベルを極めて低く抑え、より安全な情報通信装置が実現できる。
NECでは以前から、電磁波の放射を抑制する方法を開発するため、プリント基板の電源に着目した研究開発を進め、今回、平文の情報が重畳する漏洩電磁波を検知できないほど小さくする情報盗用防止技術を開発した。NECは、この開発がより安心、安全な情報通信環境の構築に貢献する技術であるとして、今後も研究開発に注力していくとしている。
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