ジャストシステムといえば「一太郎」が浮かぶ人も多いだろう。同社の主力製品として1985年の登場以来、ほぼ毎年バージョンアップしているワープロソフトだ。新バージョン一太郎 2007は、文書作成の段階に合わせた画面と機能を備えた「フェーズ」が一新され、さらに使い勝手や機能が向上している。
文書を、「書く」「練る」「編集する」「確認する」といった、文書の作業目的に合わせたユーザーインターフェースで、そのフェーズに最も適した画面や機能を提供する。
たとえば、文書を組み立てたり、練るなら「アウトライン」フェーズで全体の構成を表示するといい。構成を立てたところでどんどん書いていくのは、「基本編集」フェーズを使う。校正をしたり、改ざん禁止機能を設定したりといった仕上げの確認は「提出確認」フェーズでというように、それぞれの段階に合わせて使い分ける。各フェーズでは、それぞれの作業に便利な機能がアイコンとして用意されているので、必要な作業がスピーディに行える。
一太郎 2007では、このフェーズにテキストエディタのように使える「エディタ」フェーズと、文書を「読む・見る」ための「ビューア」フェーズが、新たに加わった。
エディタフェーズは、テキストエディタのように使える機能だ。テキストの入力、編集がしやすいシンプルな画面で、文章の入力や編集が行える。入力したテキストデータは、画面の「文書をテキスト形式で保存」ボタンをクリックして、テキスト形式でさっと保存できる。さらに、画面に用意されているボタンで、文書中の不要な改行記号を自動的に検索して削除したり、画面幅や指定文字数の折り返しなどもできるので、メールやウェブの文章を作成したり、編集するときにかなり便利に使える。
とりあえず文字だけをサクサクと入力したテキストデータから、きちんとした文書にまとめたいことも多い。そんなときに、エディタフェーズで入力しておき、「見栄えの良い文書に整える」ボタンをクリックすれば、パッときれいなレイアウトを整えられるなど、かゆいところに手が届く機能があるのも一太郎らしい。
ビューアフェーズは、文書を読む、見る作業を便利にする機能が備わっている。文書のサムネイル(縮小表示)を一覧表示して、文書全体の流れを確認したり、テキストビューア画面で、画像や枠を表示せずに文字部分を集中して読むといった使い方ができる。「虫めがねツール」はユニークで、虫めがねで一部を拡大するように、見たいところを拡大して表示できる。ビューアフェーズでは、カーソルを表示しないので文書をうっかり編集してしまうこともなく、じっくりと見ることに集中できるのも嬉しい。
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