サーチテリアは3月14日、携帯電話向けの検索連動型広告事業を海外展開するべく、三井物産と資本・業務提携すると発表した。自社で特許を持つ広告配信の技術やこれまで培ったノウハウを提供し、世界的に市場を開拓する。
三井物産は欧米を中心にモバイルサービスを展開する伊Buongiornoと提携関係にあり、まずはBuongiornoへの採用を働きかけていく。このほか海外の通信キャリアなどに提供して公式メニューでの採用等を促す考えだ。海外のパートナー企業が売り上げた広告収入の一部を受け取るビジネスモデルを採用する。
今回の業務提携に合わせ、三井物産はサーチテリアに出資する。金額や出資比率は明らかにしていないが、出資額は1億円未満の小規模になったものとみられる。
サーチテリアは日本で初めて携帯電話向けの検索連動型広告サービスを提供した企業で、独自の広告管理ツールで日本国内のビジネスモデル特許を取得している。モバイルに特化した広告掲載ロジックや広告配信ノウハウなどを海外の企業に提供して市場を開拓する。
アウンコンサルティングの調査によれば、2006年の携帯電話向け検索連動型広告の国内市場規模は前年比318%増の21億円という。携帯電話事業者が公式メニューに検索を採用したことでこの市場は今後大きく伸びると見られており、2010年にはモバイル広告市場の15%を占める148億円規模になると予測されている。
サーチテリアと三井物産は、今後、欧州、米国のほかアジアやロシアでもモバイル市場が拡大することから、携帯電話向け検索連動型広告は世界的に大きなチャンスがあるとみている。
サーチテリアでは2009年2月期に40億円の売上高を目指しており、このうちの10%を海外事業とする計画だ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス