ターボリナックスは1月31日、マルチメディアプレーヤー機能と携帯型OS機能を合わせ持つ新製品「wizpy(ウィズピー)」を2月23日から同社のオンライショップ「Turbolinuxオンラインショップ」にて、3月9日から全国の量販店にて発売することを発表した。また、独自のネットワークサービス「wizpy Club」の提供も2月23日から開始する。
Linuxをベースとするwizpyは、「プライバシーを持ち歩く」というコンセプトのもと、自分のPCソフト環境一式を自由に携帯できるデバイス。高さ84mm×幅42mm×奥行12mm、重量50gとポータビリティに優れ、自宅、学校、会社、外出先などのPCに接続することで、通常使用しているPC環境をそのまま再現できるという。履歴ごと携帯できるため、使い慣れた環境を常に最新に更新できるなど、利便性に優れている。
また、マザーPC(wizpyの接続先PC)にデータを残さないため、パスワードやクレジットカード番号などの重要な個人情報の漏洩を防ぐなど、セキュリティにも配慮した。さらに、音楽やビデオ、ラジオ、ボイスレコーダー、テキスト表示など、さまざまなマルチメディアプレイヤー機能も持ち合わせる。
今回発売されるのは、wizpy 2G ホワイト(2万9800円)、wizpy 4G ホワイト(3万3800円)、wizpy 4G ブラック(3万3800円)の3モデル。1Gバイト分はOSを搭載するため、2Gモデルのユーザー領域は1Gバイト、4Gモデルのユーザー領域は3Gバイトとなる。なお、wizpy発売記念限定モデルの予約を1月31日から同社のオンラインショップにて開始している。
ターボリナックスは、今後wizpyにより、従来のPC(ハードウェア)「1」に対しOS(ソフトウェア)「1」という考え方から、OS「1」を持ち歩くことで「n(不定数)」のPCを利用できる新しいコンセプト「PC 2.0」を提唱するとしている。wizpyの動作環境は以下の通り。
さらに、「いつでも、どこでも、だれでも」利用できる快適なユビキタス環境を実現するもう一つの鍵として、独自のネットワークサービス「wizpy Club」を展開する。
wizpy Clubは、オンライン上にあるデータ領域を利用できるネットストレージサービス(容量は500Mバイト、オプションで追加可能)や、SNSなどのコミュニケーションツールなど、あらゆる種類のサービスを複合的に提供するもの。
ストレージにあるデータをコミュニティのメンバーでシェアするなど、相乗的にwizpyの利用効果を高め、多様化したネット環境、PC環境を快適に利用するためのニーズに応えるという。
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