全ては「新しくて面白いこと」のために--カプコンとコナミが生み出すコラボレーション - (page 3)

小川陽平(編集部)2007年02月02日 17時50分
  • 一覧
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

--開発ではなく、プロジェクト全体で見たときに大変だった部分などは?

吉冨:今回はそれほどでもなかったんですが、"ボクタイ"を夏に出していたときは間がものすごくあいてしまうんですね。夏に出したのに、冬まではコラボの詳細を内緒にしておかなければならない。プロモーションの面で言うと、"それってやりづらいよね?"という意見はやっぱり出るんですね。
 でも見方を変えると、そこが2度目の売りになる。だから、プロモーションの部隊には、冬に2度目の売り時期があるんだよと説明をして納得をしてもらいました。こういう細かい部分の調整は、いろいろありましたね。
 最近では、プロモーションのスタッフもその点は分かってくれているので、逆にアイデアをもらったりしています。

堀之内:プロモーションでいえば、コナミさんと同じで売るための材料は多ければ多いほどいいんです。でも、営業や流通を担当しているスタッフからは、逆に商売仇になってしまう、と(苦笑)。特に今回は営業展開の時期が重なったので、棲み分けをどのようにするかという点は、かなりディスカッションをしました。
 たとえば、コラボのPOPを共同でやることで、より店頭で大きく告知ができるという話をしたりして、ネガティブな方向に考えるのではなくて、ポジティブな考え方で(売るための)材料を使っていこうと。
 ただ、実際にはお店側も良い印象を持っていただいているようで、先ほどのPOPの件でもお店側から"こういった方が目を引くよね"という意見をいただいたりしています。お店は子どもの反応を一番近くで感じていますから、そのお店側からポジティブな意見をいただけたというのは、うれしかったですね。

--ニンテンドーDSへプラットフォームを移し、これから2つの作品はどのような展開を考えていますか?

堀之内:一番最初から大切にしている「新しいオドロキ」という部分は、これまでのコラボで与えられたと思います。ですから、もし次をやるにしても、子どもたちが「うわ! またこんなことやってきた!!」って言ってもらえるようなことをしたいですね。

吉冨:たぶん、今回の延長ではない……ですね。
 今回のコラボが、次では"少しすごくなったよ"では驚いてもらえないと思うので。なおかつ、"面白いこと"がちゃんとある。"面白いこと"というのが基本ですよね。

堀之内:キャラクターを貸し借りするというだけなら、よそ様もやっています。そうではなく、新しくて本当に面白いことをしようと。
 我々は子ども向けゲームを作っていますが、子どもってだましが効かないじゃないですか。ですから、それが面白いと思ってもらえなかったり、飽きましたというのであれば、やめなければならない。だから、飽きられないために毎回新しい"オドロキ"を与えていけるかという部分に取り組んでいます。

--最後に読者へメッセージをお願いします。

吉冨:このコラボに関しては、「友達を作ろう!」という部分が大きな目的になっています。昔はゲームは1人で遊ぶものだったのが、携帯ゲーム機の登場で外でできるようになって、対戦ができるようになった。そして友達とのコミュニケーションツールになってきたと思うのです。
 そして、「流星のロックマン」と「ボクらの太陽DS」でのコラボでは、その"友達をつくる"という点で協力し合って強くなろうという、ある意味究極の形を作ることができと感じています。ゲームという可能性を、そしてゲームというものの良さをひとつ広げらたのではないかと。もちろん、今後も広げていきます。  これを読んでいただいているお父さんに、ぜひお子さんに"ボクタイ"か"ロックマン"をプレゼントしてあげてください。そして、友達ができる様を見てください(笑)。

堀之内:「ロックマン エグゼ」から、それまでの"ロックマン"と考え方が変わってきていて、昔で言えばキャッチボールやサッカーがコミュニケーションツールだったと思うのですが、その1つに"ロックマン"で加わりたい、と。弊社はいままで「ネットバトルツアー」というイベントをずっと主催していて、そこでは北海道と沖縄の子が友達になれるんですね。ネットを通じてロックマンの話をして、バトルの話をして、ぜひこんどやりましょうとなる。絆というか仲間というか、友達とつながるということはすばらしいことなんだと表現していきたいと思います。
 あと、お父さんと子どもが昔キャッチボールでコミュニケーションをしたのと同じように、子どもの興味のあるこういったゲームをツールとして使ってもらえればうれしいですね。

堀之内氏と吉冨氏

 開発主導ではじまった大手メーカー同士のコラボレーションは、シリーズを重ねて5回目となる。開発はひたすら子どもたちに「オドロキ」と「おもしろさ」を提供するべく努力をつづけ、それが結果としてプロモーションやセールスをはじめとする、プロジェクトに関わる全スタッフの意識を変えていった。
 歴史的な大ヒットとなったニンテンドーDSや次世代機の登場で、ビジネス面で語られることが多くなったTVゲーム業界。しかし、「おもしろさ」や「驚き」を軸に、自社内のスタッフはもちろん、仲間でありライバルである他メーカーとも円滑なコラボレーションができるほど、開発者の意識が浸透していったことへの驚きを伝えると、吉冨氏はこう語った。

「イベントとかで遊んでくれている子どもたちを見れば、一発ですよ。どのスタッフも、"子どもたちが喜んでるよ"っていえば、"ハイっ! やります!!"ってなりますから(笑)」


カプコン 公式ホームページ
http://www.capcom.co.jp/

コナミ 公式ホームページ
http://www.konami.jp/

【流星のロックマン ペガサス/レオ/ドラゴン】
発売日:発売中
価格:5040円(税込)
ジャンル:ブラザーアクションRPG
プラットフォーム:ニンテンドーDS
メーカー:カプコン

【ボクらの太陽 Django & Sabata(ジャンゴ&サバタ)】
発売日:発売中
価格:5229円(税込)
ジャンル:アクションRPG
プラットフォーム:ニンテンドーDS
メーカー:KONAMI

(C) CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

(C) 2003 2006 Konami Digital Entertainment Co., Ltd.

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]