ミクシィは1月30日、2007年3月期第3四半期(2006年4月〜12月)決算と共に新サービスを発表した。
新サービスとしては、ソーシャルネットワークサービス(SNS)「mixi」で、2月5日から動画共有サービス「mixi動画」を開始する。
全ユーザーが動画を見られるが、動画を投稿できるのは月額315円の「mixiプレミアム」有料会員のみだ。投稿できる動画ファイルは、1ファイル最長5分まで、もしくは1ファイル最大50Mバイトの容量までとなっている。また、1ユーザーが投稿できるファイルサイズは合計で500Mバイトまでだ。ファイルの対応形式はAVI、MOV、MPEG、WMV、3GP。
動画を日記に引用することが可能で、投稿した動画ごとにタグを付けられる。また、ユーザー自身が投稿した動画を一覧する動画アルバム機能もある。
mixiプレミアムユーザーに限った理由について、代表取締役社長の笠原健治氏は「いきなり全ユーザーに開放すると予想外のトラブルも考えられるため、先進的なユーザーである有料会員にまずは楽しんでもらいたい」とした。今回の動画サービスのために用意したサーバは70台で、利用状況を見ながら増強していく。将来的には、全ユーザーが投稿できるようにするかまえだが、その時期は未定だ。
著作権などを無視した違法な動画投稿に対しては、「著作権等管理プログラム」で対応する。そもそも、動画を投稿する際には著作権違反をしない旨の利用規約に同意しなければならない。それでも違法な動画が投稿された場合に備えて、プログラムが用意されている。
これは、動画の権利者にこのプログラムの会員登録(ID登録)をしてもらい、すべての動画を一覧できる専用ツールなどを利用し、動画ファイルを監視してもらう。そして、違法なファイルが投稿されていた場合には権利者からの通報を受けて、ミクシィ側がファイルの削除や投稿したユーザーへの注意、警告、悪質な場合はアカウントの削除などの対応を取る。ミクシィユーザーから通報があった場合も、権利者に確認を取って同様に対応する。こうしたプログラムや動画サービスについては、「すでにテレビ局などには説明にまわっている」(笠原氏)という。
動画サービスについて笠原氏は、不特定多数の人に公開するサービスではなく、あくまでもコミュニケーションするための動画と位置づけており、そのため「結婚式や子供の動画など、自分の友達に見せたいと考える動画が投稿されやすいだろう」とみている。
また、動画サービスの収益性については、(1)動画そのものを広告として利用する、(2)動画の前後に広告を挿入する、(3)動画の有料閲覧など、いろいろと考えているが、詳細はまだなにも決まっていない。
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