この一方で2006年4月〜12月の業績は、売上高が34億1700万円と前年同期(未監査)比186%増と大幅増収。mixiを手がけるインターネットメディア事業の売上高は24億500万円だった。モバイルの強化やSNSの認知度の向上から登録ユーザー数が増え、広告も順調で、広告売上高は21億2200万円、プレミアム会員の料金収入は2億8400万円となった。
また、求人情報「Find Job !」を手がけるインターネット求人広告事業の売上高は10億1200万円だった。利用企業数や登録求職者数、求人数が順調に伸びた。なお、インターネットメディア事業とインターネット求人広告事業の売上比率は、70.4%対29.6%。
利益面では、営業利益が14億7100万円と前年同期(いずれも未監査)比176%増、経常利益が169%増と共に大きく伸長した。売上高に対する営業利益率は43%となっている。ただし、純利益は7億5700万円と前年同期比62%増と、伸びが抑えられた。これは、前年同期にプレスリリース配信代行業「@Press」の売却益を計上していたためだ。
今後は、広告単価の引き上げとともにモバイル広告の強化をさらに進める。広告単価は2006年9月末に0.038円(PCでの広告収入をページビューで割った数値)、同年12月末には0.055円と上昇しているが、「ターゲティングや口コミなど広告の効果を高めることで、これを1ページビューあたりヤフー並みの0.2〜0.4円に上昇させていきたい」(笠原氏)とした。
また、モバイルでは「ミクシィモバイル」を展開しているが、2006年12月24日にauの公式サイトになったことに続き、2007年2月5日にはNTTドコモの公式サイトになる予定だ。特にサービスが変わることはないが、公式サイトになることでユーザーの目にとまる機会が増える効果を見込んでいるという。ソフトバンクの公式サイトになるかどうかはまだ何も決まっていない。
さらに、今回の決算期間において得たキャッシュフローは約72億円にのぼる。これは主に2006年9月14日に東証マザーズへ新規上場した際に調達した資金によるものだが、設備投資を進めつつ、「今後は資本や業務提携もしていきたい」(笠原氏)とした。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス