Microsoftは米国時間1月26日、新OSの発展途上国向けのエディションである「Windows Vista Starter Edition」の発売について発表した。
Windows Vista Starter Editionは、Microsoftが2003年6月に発表した「Windows XP Starter Edition」と同じコンセプトの製品。ローエンドプロセッサに対応し、多くの言語をサポートする。またPCを初めて使うユーザー向けに充実したチュートリアルがバンドルされている。同エディションはVistaのほかの消費者向けバージョンと同様に米国時間30日にリリースされる。
MicrosoftのMarket Expansion Group製品マーケティングディレクターMike Wickstrand氏は「Microsoftは、すべてのデスクとすべての家庭にコンピュータを普及させる、というビジョンを実現させるために設立された」」と述べ、同社が「世界中の発展途上国の政府と協力して、技術利用を促進するうえで、特に低中所得層の国民にどういうニーズがあるのか、把握に努めてきた」ことを明らかにした。
Wickstrand氏によると、Windows XP Starter Editionは東南アジア、ロシア、インドの消費者を主な対象とし、就学児童のいる家庭や、初めてコンピュータを購入する人々に重点を置いたという。同氏によると、Windows XP Starter Editionの長所の1つは、現地の言葉をサポートしたことだったという。Windows XP Starter Editionは、最終的に24の言語をサポートし、130カ国以上で販売された。
MicrosoftはWindows Vista Starter Editionを擁して、発展途上国の低所得世帯に向けて製品を提供する取り組みを拡大する意向だ。Windows Vista Starter Editionは70の言語をサポートするほか、複数の言語を利用できるオプションも用意される。オプションを利用すると、子どもは英語でコンピュータを使い、その親は母国語で使用するといったことが可能になる。
Windows Vista Starter Editionは、Intelの「Celeron」や古い世代の「Pentium」、Advanced Micro Devices(AMD)の「Duron」など、Windows XP Starter Editionよりも幅広いプロセッサ上で動作する。同OSの推奨動作環境は300MHz以上のプロセッサとなっているが、233MHz以上のプロセッサであれば動作する。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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