マイクロソフトは1月25日、Windows XPの一般消費者向け製品である「Windows XP Home Edition」および「Windows XP Media Center Edition」のサポート提供期間を2014年4月まで延長すると発表した。米国時間24日にMicrosoftより発表された内容を受け、25日には日本法人オフィスにおいても説明会が行われた。
マイクロソフトでは、同社製品のサポート提供期間や内容をまとめた「サポートライフサイクルポリシー」を定めている。これによれば、ビジネス向け製品は最短10年間(メインストリームサポート5年間と延長サポート5年間)、コンシューマ向け製品は最短5年間(メインストリームのみ)、サポートを提供することを明言している。
メインストリームサポートは「発売日から5年間」または「次期製品の発売日から2年間」のうち長いほう、延長サポートは「メインストリームの終了から5年間」または「次々期製品の発売日から2年間」のうち、長いほうの期間が適用される。ソフトウェア製品の場合、途中でサービスパックの提供があった際には、最新のものが適用されていることが前提だ。
ビジネス向け製品である「Windows XP Professional」は、当初から延長サポートの提供が予定されていたが、一般消費者向けのHome EditionおよびMedia Center Editionについては、「メインストリームのみ」を提供するというポリシーにのっとり、「次期製品の発売から2年間」にあたる、「2009年4月」まで、サポートが提供される予定となっていた。
今回の発表により、Home Edition、Media Center Editionについても、サービスパック(SP2)が適用されていれば、Professionalと同様に2014年4月まで、拡張サポートが提供されることになった。拡張サポート期間においては、セキュリティ更新プログラムに加え、有償での電話サポートが引き続き受けられる。
マイクロソフト、Windows本部本部長のJay Jamison氏は、今回のサポート延長について「(OS製品における)セキュリティの重要性と、Windows XPマシンを最近購入したお客様に対する安心感の提供を考慮した結果」であると説明した。また、この決定にあたっては、高い品質水準を要求する日本のメーカー、リセラーからのフィードバックが反映されたとしている。
加えて、今回の発表が、1月30日に発売される「Windows Vista」の普及にどのような影響を与えるかとの質問に対しては、「ポジティブなものだろう」と述べた。
「今回の発表により、マイクロソフトはセキュリティについて真剣に考えており、ユーザーの声がたしかに製品にフィードバックされるという安心感を、Vista導入を検討している人々にも与えられると思う」(Jamison氏)
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