日本音楽著作権協会(JASRAC)など著作権利者団体で構成される「著作権問題を考える創作者団体協議会」は、著作物の権利情報や使用条件をデータベース化し、ネットで検索可能な共同ポータルサイトを構築。著作権情報を一括管理して、手続きを簡素化することにより、業界一丸で著作物の有効活用の促進を目指す。
同協議会は、著作権保護期間を現在の作者の死後50年から70年に延長するよう求めていく方針で、2006年9月に発足。JASRACのほか、日本文芸協会、日本美術家連盟、日本写真著作権協会、日本漫画家協会など、文学、絵画、写真、漫画、演劇などの17の業界団体が参加する。
同協議会が進める著作権管理のシステムは、データーベースのネット上での公開のほかに、著作物の利用許諾から使用料の徴収まで一元で行える体系を整える方針。
また、著作権者が不明の著作物の二次利用には、文化庁へ申請し、著作権情報センターで供託金の算定を受けるなど、煩雑な手続きと高額な費用が必要な現在の体制についても、新システムの構築により、簡略化を提案していく。
同協議会では「単に著作権保護期間の延長を求めるだけでなく、その著作物の許諾を簡単に受けられ、すぐに利用できる状態にすることこそが目的」と、新システム構築の狙いが著作物の有効利用の促進にある点を強調。システムの稼動は、著作権保護期間の延長の実現を目指す、2年以内を目標としている。
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