情報通信総合研究所(情通研)はこのほど、gooリサーチの協力により「家庭のコミュニケーション行動と情報通信サービスの利用状況第2回調査【携帯電話編】」を実施、結果を発表した。
調査によれば、携帯電話の利用方法は、夫婦や親との間では「通話の方が多い」人が過半数を占めるが、子供との間では「メールの方が多い」人が約半数で、夫婦や親との利用率の約1.5倍となっている。
また通話より「メールの方が多い」人の利用内容は特に「おしゃべり」で格差が大きく、利用率は子供との間(33.7%)が夫婦や親(19.4%)の1.7倍となっている。
一方、年代別にみると、携帯電話での「おしゃべり」で「メールの方が多い」人の利用率は、夫婦や親との間では20−30代の若い層で高く、子供との間では40代以上の親が高い。これは子供の年齢が高くなるにつれ、メールの利用率も高くなっていることが反映された結果だとしている。
そのほか、家族間での携帯電話利用は、男性は主に「通話」だが、女性は「通話」と「メール」が同程度で、女性のメール利用率(44.1%)は男性の約1.4倍となっている。
同社では調査結果を踏まえ、携帯電話のメール利用は、絵文字や顔文字を入れることにより音声では表現しきれない気軽さや面白さなどの気持ちを込めたり、時間や場所に拘束されることなくコミュニケーションを行うというスタイルを確立しつつあるとしている。
今回は第1回調査結果「携帯電話=家族をつなぐ」の続編として、家族の中で「携帯電話」がどのような内容を伝えるため、どのような方法で使われているかなどに注目。「携帯電話」という視点から「家族のコミュニケーションの姿」を探ることを目的としたもの。
調査期間は2006年10月12日から10月16日。gooリサーチの登録モニターのうち東京圏、京阪神圏在住の20歳から76歳までの男女ケータイ保有者を対象に実施。有効サンプル数は2038。
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