ラスベガス発--米国時間1月7日の話題は、LG電子が明らかにした次世代DVDコンボプレーヤーの詳細に集中した。
韓国の電子機器メーカーLG電子は、Blu-ray DiscとHD DVDの両フォーマットを再生可能な初のプレーヤー「Super Multi Blue」を当地で開催の2007 Consumer Electronics Show(CES)で公開した。
LG North Americaの社長兼最高経営責任者(CEO)Michael Ahn氏は「どちらのフォーマットに対応したプレーヤーを買うかを消費者は迷っており、当然の結果としてプレーヤーやDVDソフトの購入をためらっている」と述べた。さらに同氏は、次世代ビデオディスク産業の成長は「可能であったはずの速度より遅い」と述べ、両フォーマットのディスクとプレーヤーの売れ行きの鈍さをデュアルフォーマットプレーヤー開発の動機に挙げた。
LG電子が発表した、または、他メーカーがCESで発表すると思われるコンボプレーヤーによって、Blu-rayおよびHD DVD間のフォーマット戦争に関する話題が沈静化する可能性がある。各陣営には映画スタジオ、家電メーカー、IT企業などがともに加わっているが、両者をひとつにするプレーヤーを作ったのはLGが最初である。
Ahn氏によると、LG電子はBlu-ray Disc Associationへの参加を続けるという。Super Multi Blueプレーヤーは、Blu-ray、HD DVD、標準DVD兼用のディスクトレイ1つを備えるだけで、いずれのディスクも再生できる。
同プレーヤーは、2月から1199ドルで米国販売が開始される。小売価格が200〜500ドルのHD DVDプレーヤーに比べると倍以上の価格だが、500〜1500ドルで小売されているBlu-rayプレーヤーに比べるとわずかに高い程度でしかない。
同プレーヤーは赤色と青色のレーザーダイオードを搭載しており、3種類のディスクフォーマットすべてが読み取り可能になっている。ただしAhn氏によると、Blu-rayディスクのインタラクティブ機能はすべて利用可能だが、現在のところHD DVDは再生のみでインタラクティブ機能は利用できないという。現在利用可能な最高の映像解像度である1080pでの再生に対応し、HDMI 1.2出力を装備する予定。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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