同システムは、ユーザーが容易に新しいストレージデバイスを追加したり、ハードドライブの空き容量を確認したりできるように設計されているとSaretto氏は述べた。
サーバに接続されたパソコンはすべて、毎日自動的にバックアップされ、ユーザーは古いバージョンへと状態を戻すことも可能である。Microsoftは、企業ではなく個人ユーザーを対象としてバックアップ機能を設計したため、記憶領域の使用効率がよく、冗長な複製は減らされているとSaretto氏は付け加えた。
コンソールには、ネットワークの「スナップショット」も表示され、例えばファイアウォールが無効であったり、ウイルス定義ファイルが最新の状態でなかったりする場合など、パソコンに何らかの脆弱性が生じていることを検知すると、警告を発する。
Microsoftは、ユーザーがインターネット接続を介して遠隔地からデータを取得したり、アプリケーションを実行したりすることを支援するための「Remote Connect Web」サイトの構築を予定している。同ホームサーバ製品の説明書きによると、ユーザーに対しては無償で「Windows Live」のインターネットアドレスが提供されるという。
Gates氏は、Windows Home Serverの目標販売数については言及しなかった。しかしConsumer Electronics Show基調講演後の報道陣向けレセプションにおいて同氏は、Microsoftの同市場への参入は「意義がある」と述べた。また同氏は、将来的には同製品は現行の「Windows Server 2003」ではなく「Longhorn Server」をベースとする予定であると付け加えた。
Microsoftは、家庭向け「デジタルハブ」に対する潜在的な市場は大きいと考えている。
同社が1月8日に発表したWindows Home Serverに関する資料では、2005年の米国における1億600万世帯のうちの30%以上が2台以上のパソコンを所有し、18%が家庭内LANを使用していると記述されている。
「製品が非常に簡単に使用でき、かつ例えば1000ドル未満で手に入るならば、複数のパソコンを所有する家庭のうちのかなり割合がこの製品に興味を抱くのではないかと思う」とGates氏はNews.comのインタビューに対し述べ、「もっとも、われわれが参入するのは新しい市場だ」と述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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