姿を消し始めたアナログ機、世代交代前夜のHDD-DVDレコーダー

 店頭からHDD-DVDレコーダーのアナログモデルが徐々に姿を消し始めた。11月には地上デジタル放送(地デジ)対応率が67.2%と7割近くまで高まり、9割に達している薄型テレビの「地デジ化率」を追いかける。デジタル対応となると、ハイビジョンコンテンツの録画も増え、売れ筋の傾向にも影響を与えそうだ。さらに薄型テレビなどとの接続を簡単にする「リンク機能」など、HDD-DVDレコーダーに求められる機能が少しずつ変化している。そこで、この年末商戦を「BCNランキング」の12月速報値で切り出し、最新動向をまとめた。

●地デジ対応モデルが7割でアナログ機はフェードアウトか

 12 月は、例年HDD-DVDレコーダーをはじめとするAV機器が1年でもっとも売れる季節。今回は直近の動きを見るため、12月第1週(11月27日 -12月3日)から12月第3週(11-17日)までの3週間分を、12月の速報として集計。さらに対象も、本体にHDDを内蔵する、現在主流のタイプに絞って動向を探った。

 年末商戦の売れ筋第1位は、松下の「DMR-XW30」が獲得した。販売台数シェアは8.8%。2位には、1位とわずか0.5%差で、同じ松下のエントリーモデル「DMR-XP10」がランクインした。3位・4位はシャープの新旧2製品7.3%で「DV -AC32」、6.9%で「DV-ARW22」が続く。ここまではすべてデジタルチューナーを内蔵した地デジ対応モデルが占めた。5位にようやく、地上アナログ・BSアナログチューナー内蔵のアナログ専用モデル「RDR-VH85」がシェア5.1%で登場する。上位10位以内のアナログレコーダーは、ソニーのこの1機種のみ。注目の次世代機は、松下のBD レコーダー「DMR-BW200」の34位、0.8%が最高位。今のところ出足は鈍い。

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