ついに登場した本格Blu-rayレコーダー--ソニー 「BDZ-V9」 - (page 4)

ソニー
内容:約3年のブランクを経て登場したソニーのBlu-rayレコーダーBDZ-V9。デジタルレコーダーとして数々のオリジナル機能を搭載してきた「スゴ録」をベースに、使い勝手と高機能を兼ね備えたハイビジョンレコーダーに仕上がっている。ダブル録画、ダイジェスト再生など、“イマドキ”の機能も内蔵し、Blu-rayというフルハイビジョンディスク録画にも対応。現行機最強レコーダーのその実力とは?

高い編集性能でハイビジョン録画をサポート

 編集機能が比較的高い点も特徴だ。チャプターマークの打ち込みがHDDとBDの録画/再生中に可能で、HDDとBDともにチャプター分割、結合、削除が可能だ。

 このほか、チャプター選択削除やA-B点削除、タイトル分割/結合などが可能。プレイリスト編集に対応するほか、好きな順番でタイトル結合が出来る点も優れている。

 このようにTS録画機としては良くできている。編集では、タイトルの最後尾にジャンプできない点と、リモコンの特殊再生にややクセがある点が気になった。また、高速サーチが3段階で少ない点はデジタルレコーダー、スゴ録と同様。こうした課題はあるものの、編集GUIは洗練されていて基本操作はしやすく感じられた。

 高級機だけあってBD-ROMビデオの再生画質は、PS3と比較すると解像感が高く、彫りの深い印象だ。本機で再生してもデジタル放送のデータ放送部分は再生されない。なお、本機で録画したBDはPS3でも視聴できた。PS3のGUIでは、本機で録画したBD-R/REのタイトル名が表示され、チャプター再生なども可能だった。

 総じて見ると、BD搭載に向けて進化を加速してきたスゴ録がここに実現した、という印象だ。2層BD対応とi.LINK(TS)ムーブインを取りこぼしてしまった点は非常に残念だが、機能の多さと使いこなす楽しさ、そしてAV機器としての密度感など、ひかれる部分も多い。

 BDをメインに据えて、DVDをサブとして割り切ることで、BDへの直接録画や、コピーフリータイトルのBD→HDD無劣化書き戻しなど、BD対応が進んでいる面もある。ソニーの目指すBDワールドの進化に期待したい。

  • 等間隔チャプターのほか、自動チャプター分けが可能。打ち込みは録画、再生中ともにOK。プレイリスト編集に対応し、チャプター削除専用GUIも用意され、CMカットしやすい。

  • タイトル分割画面。1つのタイトルを複数に分割できるほか、分割したタイトルを好きな順番で結合することもできる。このほか、A-B点編集で部分削除も可能だ。

  • 「x-ScrapBooKを」使えば、自分で撮影したデジカメ画像やムービーなどを使用してオリジナルアルバムを自動作成できる。Windows版の体験ソフトで楽しさを確認できる。

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