Microsoftの音楽プレーヤー「Zune」は売上順位をいくらか落としたものの、同社によればその累計販売台数は2007年6月末までに100万台を突破するだろうという。
Microsoftは米国時間12月6日、同社はZuneの売れ行きに満足していることを明らかにした。Zuneは調査会社NPDの週間売上ランキングにおいて発売直後には2位につけていたが、先週には5位にまで順位を落としていた。
MicrosoftでZuneのマーケティングディレクターを務めるJason Reindorp氏は、「われわれは、(Zuneの累計販売台数について)今会計年度末までに100万台を少し超えるぐらいにまで達するだろうと予測している」と述べた上で、「われわれはこの予測の達成に向けてかなりよい感触を得ている」と付け加えた。
11月半ばに販売が開始されたZuneは、発売後数日間はAmazon.comのエレクトロニクスカテゴリでトップをうかがう位置につけていた。だが、NPDが行った最新の調査によると、現在の市場シェアは約2%だという。
Reindorp氏によれば、Zuneの販売は「かなり好調」だし、Microsoftの当初の予想から「ほとんどはずれていない」という。「Microsoftの市場予想は大変現実的だ」と述べる同氏は、「市場の流れを完全に変えるといったあまりに大それた考えはもともと持っていなかった」とも述べている。
IDCのアナリストSusan Kevorkian氏によれば、Microsoftの予測は同氏のものと近いという。同氏は「われわれが思うに、Zuneの発売直前にMicrosoftが行った出荷および販売台数に関する予測は比較的控えめだった」と述べている。
Kevorkian氏によれば、Zuneの販売台数は2006年12月末までに約50万台に達するだろうという。比較のためにいえば、調査会社IDCの予測によると、2006年中に販売されるハードディスク型音楽プレーヤーは2150万台にのぼり、その多くはApple Computerの「iPod」だという。Microsoftによれば、Zuneの販売台数が100万台を超えれば、容量30Gバイト以上の音楽プレーヤー市場における同社のシェアはおよそ10〜15%になるという。同社はまた、iPodとZuneの市場シェアを合計すると98%になるだろうと予測している。
Microsoftは、「Zune Marketplace」を通じて販売した楽曲数や、「Zune Pass」ミュージックサービスのサブスクリプションの加入者数など、Zune本体に関すること以外については明らかにしていない。しかしReindorp氏によれば、同社はサブスクリプションサービスの宣伝にあまり力を入れていないという。
同氏は「われわれは、Zune Passに関してさらに現実的な立場に立っている」と述べるとともに、「われわれの(予測した)数字は非常に小さい」と述べている。
Microsoftによれば、小売店で実際に販売されているZuneの台数と、PCに接続、アクティベート済みの台数との間に大きなギャップがあるという。
「数多くのZuneがクリスマスツリーの下に置かれるとわれわれは考えている」(Reindorp氏)
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