レノボ・ジャパンは12月5日、タブレットPCの新モデル「ThinkPad X60 Tablet」を12月下旬より出荷すると発表した。今回は中規模・大規模企業向けモデルのみが発表されており、価格は26万1450円。個人向け、中・小規模企業向けのモデルは、異なる仕様と価格で12月下旬に発表するとしている。
ThinkPad X60 Tabletは、2005年6月に発表したThinkPad X41 Tabletの後継モデルで、B5サイズのモバイルノートPCだ。CPUはインテルのCore Duo L2500(1.83GHz)を搭載しており、Windows Vista Capable PCだ。駆動時間は4セルバッテリーで3.3時間(1.83kg)、8セルバッテリーで7.5時間(2.04kg)という。新たな液晶「マルチ・タッチ/マルチ・ビュー Super Wide Vewing angle FFS XGA」を搭載。屋外でもより見えやすくなったほか、従来のデジタイザー・ペンに加え、指での操作も可能になった。これは業界初という。サイズは12インチ、視野角は170度で従来と同じ。SXGA+などの高解像度モデルも「ワールドワイドでは用意している」としているが、日本での展開は検討中だという。デジタイザー・ペンの後部には、消しゴム機能が付き、よりペンで書いている感覚に近づいたほか、従来製品よりも質感がアップした。
レノボ・ジャパンのストラテジー&マーケティング担当 執行役員の石田聡子氏は、「システム基盤としては、第3世代のThinkPadで、これから3年先、5年先のモバイルを支えるパフォーマンス設計」と自信を見せる。タブレットPC市場について、「タブレットPCは皆ほしいと思っている。需要はあるが、タブレットでないPCよりも1万円、2万円高かったときに、企業の導入コストとして見合うのかどうかが問題になってくる」と説明。ビジネスシーンでは、会議やプレゼンテーション中のメモ書きや上司のレビューなどで需要が高いと話した。
同日、レノボ・ジャパンとマイクロソフト、東京大学の3者は、ITを活用した次世代の教育環境の研究・活用を推進することで、相互協力すると発表した。レノボ・ジャパンは「イノベーティブな人材の育成に一役買いたい」(石田氏)として、ThinkPad X60 Tabletを40台提供したという。
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