シマンテックは11月28日、「オンライン詐欺に関するユーザー実態調査」の結果を発表した。オンライン詐欺に関する調査は今回で3回目となる。
調査の結果、「オンラインショッピング・予約サービスなど(84.8%)」「オンラインバンキング・オンライン株取引など(63.7%)」などと、オンライン取引が広く普及していることがわかった。また、79.9%がクレジットカードやオンラインバンキングなどのオンラインでの決済を利用していた。
オンライン取引で不安に感じることでは、90.6%が「ネット上で入力した個人情報やログイン情報が漏れたり盗まれること」、90.4%が「銀行預金を引き出されたりクレジットカードを不正使用されること」と回答しているが、このような不安を感じながらも、ほぼ全員が個人情報をネット上で入力している。
ネット上の詐欺行為が広がっている傾向を受け、52.5%のユーザーがネットの利用において何らかの変化があったと回答している。この1年以内に始めたものとして、「安全だと確信できるサイトでしか買い物をしない(29.9%)」「対策ソフトを導入した(29.0%)」「パスワードを定期的に変更するようにした(20.0%)」「決済方法を変えた(17.3%)」などが挙げられている。ただし女性では、「どうすればよいかわからない」ため、変わっていないと回答したユーザーが42%を占めた。
自分がオンライン詐欺の被害に遭わない自信があるかについては、「絶対に自信がある」と答えた回答者は1.9%とわずかであり、「たぶん大丈夫」と答えたのは47.7%と、ほぼ半数は被害に遭わない自信があるということがわかった。
ただし女性に限ると、6割以上が対策を理解していないにも関わらず、被害に遭わない自信がある人が41%を占める結果となった。
調査は本年9月に実施され、ネット利用歴3年以上の15歳以上の個人ユーザー男女1000名を対象に、ネット上で行われた。
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