Netscapeは米国時間25日、「Netscape 8.1」をリリースした。この最新バージョンでは、スパイウェアやフィッシングなどのオンライン詐欺からユーザーを保護するための機能が強化されているという。
Netscapeの関係者によると、Netscape 8.1は、スパイウェア/アドウェア対策機能を搭載し、ユーザーがダウンロードしたファイルや、勝手に送られてきたファイルをスキャンするという。またNetscape 8.1には、メモリやディスクをスキャンする機能も追加されている。
また、その他のセキュリティ機能としては、フィッシングサイトの可能性があるウェブサイトの情報を保持する自動更新型ブラックリストや、ユーザーが自分のコンピュータに何らかの対策が必要かどうかを判断するためのセキュリティセンター機能も追加されている。
Netscapeでセキュリティ機能が強化された背景には、ブラウザの脆弱性が悪意ある攻撃者に狙われるケースが増えているという事情がある。2005年の春には、Netscapeのブラウザにも脆弱性が見つかっていた。
Netscape 8.1では、RSS(Really Simple Syndication)のサポートも強化されており、例えばRSSフィードをブラウザ上で閲覧できるようになり、専用のビューアソフトが要らなくなった。
さらに、新しくなったプロフィールマネージャを使えば、複数のユーザーが1つのブラウザを共有することも可能だ。この場合、ブックマークやパスワードなどの設定は個別に維持されるようになっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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