Symantecは米国時間2月28日、ネットセキュリティの状況について消費者に無料で情報を提供するサービス「Symantec Internet Threat Meter」を提供開始した。
Symantecのウェブサイトから利用可能なこのサービスでは、電子メールやウェブ閲覧、インスタントメッセージング、ファイル共有といった特定のオンライン活動に対するリスクのレベルに関する最新情報を提供する。
「ウェブ上では他にも脅威インジケータが存在する。しかし、消費者のために噛み砕いた言葉で、実用的なアドバイスを与えるものが欠けていた。これは天気予報のようなもので、ユーザーに対して降雨量がいくらかではなく、傘をもつように教えるということである」とSymantec Security Responseのディレクターを務めるDave Coleは述べている。
他のネット脅威メーターとしては、Internet Security Systems、SANS Internet Storm Center、そしてCNET Virus Threat Watchから発行されているものがある。これらのほとんどはどちらかというとIT専門家向けのものである。
Coleによると、この新しい脅威メーターは、オンライン活動のリスクを、低・中・高の3段階で評価する。この格付けは、悪質ソフトウェア、フィッシングやオンライン詐欺、脆弱性、オンライン攻撃、スパムに関連したトリガーに基づき定められるという。
インジケータが高まるほど、注意すべき脅威が高まっていることを意味するという。「標準的レベルにとどまっていれば、低リスクということになる」(Cole)
Coleによると、例えばウェブ閲覧における脅威レベルは、2005年後半は「高」に上昇していたかもしれないという。WindowsにおけるWindows Meta File(WMF)画像の表示方法に関連した脆弱性が悪用され、PCにスパイウェアがインストールされていたためである。
また、ただならぬ数のトロイの木馬やフィッシングのスパムメールが送信されれば、電子メールの脅威レベルが「中」に上昇すると、Coleは述べている。中レベルは、ソフトウェアの脆弱性が発見されたが、利用者の攻撃には悪用されていない場合にも適用されるという。
Symantec Internet Threat Meterではヒントをつづった数行の文章が表示される。また、さらに詳細なアドバイスを提供するために、他のウェブページへのリンクも提供されると、Coleは述べている。Threat Meterは当面、Symantecのウェブサイトでのみ利用可能となるが、今後は新製品に組み込まれたり、他のサイトで同時に提供されたりする可能性もある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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