SBIホールディングス(SBI)とインターネット総合研究所(IRI)は11月28日、IRIの株主総会での決議を条件として、SBIがIRIを完全子会社とする株式交換契約を締結したと発表した。
SBIは現在準備中のネット銀行とネット生損保の設立により、ネット上での金融商品、サービスの品揃えが一通り完成する。今回のIRIの子会社化により、システムテクノロジー面を強化、ネット上でのワンストップサービスの実現を目指す。
一方、IRIは今後の成長要因として企業規模の飛躍的拡充と独自技術による自社事業とサービス展開が必要であると認識、ネット金融業との協業を検討していた。
今後はSBIの既存投資事業におけるIRIの目利き、インキュベーターとしての貢献、IRIの有する技術の海外移転の促進、SBIの既存ネット金融各社におけるシステムコストの削減やシステム開発スピードの向上などでシナジー効果が見込めるとしている。
IRIは株主総会の承認を経て株式交換後にSBIの完全子会社化として東証マザーズへの上場を廃止。IRIの株主には普通株式1株に対して、SBIの株式1.95株を割り当て交付する。株式交換によりSBIが交付する新株式数は94万7915株で、株式交換にともなうSBIの資本金の増加はしない。IRIの連結業績はSBIの連結業績に加算されるが、全体の見通しについては現時点で未定。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」