新興企業のOxy Systemsが米国時間11月27日、セルラーネットワークを利用して、自分のPCに保存されているミュージックライブラリと自分の携帯電話とを同期できる新しいソフトウェアを発表した。
モバイルミュージックは、今や注目の市場になりつつある。米国の大手携帯電話事業者4社のうちの3社が、ユーザーが自分の携帯電話からミュージックライブラリにアクセスできるようにするミュージックストアを発表している。Verizon WirelessおよびSprint Nextelでは、ユーザーが、同社のネットワークを介して音楽を購入し、自分たちの携帯電話に直接ダウンロードできるサービスを提供している。また両社は、ユーザーが、ケーブルを使用して、自分たちのPCに保存された音楽を自分たちの携帯電話に直接ダウンロードすることのできる、「サイドロード」も許可している。
だが、今までは、PCに保存したユーザー自身のコレクションから音楽をサイドロードするためには、PCと携帯電話とをケーブルによって接続する必要があった。Oxyの「Phling」という新サービスでは、無線ネットワーク経由のサイドロードを初めて可能にするものであり、音楽をPCから携帯端末にストリーミングできるようになると宣伝している。
この方法を利用した場合のユーザーにとっての大きなメリットは、自分たちの携帯電話に特別な記憶容量がもう必要なくなるということだ。つまり、ユーザーは膨大な量の楽曲にアクセスすることができるようになる。さらに、ユーザーは、万が一自分の携帯端末を無くしてしまった場合でも、新しい携帯電話でPhlingサービスに接続し直すだけで、音楽ファイルを失うことがない。
ただし、Phlingサービスは高速な無線接続に依存しているため、ユーザーが無線の受信圏内から外れてしまったり、ネットワークが過負荷になったりした場合、サービスが中断される可能性がある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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