サミーネットワークス、セイコーエプソン、エプソン販売の3社は11月28日、家庭用プリンタを利用した印刷コンテンツの有料配信事業について技術・業務提携すると発表した。エプソンのインクジェットプリンタを介し、サミーネットワークスのデータ配信システム「muPass(ミューパス)」を使った印刷コンテンツ配信を行う。
今回は、エプソンの写真印刷技術やプリントデータ技術とmuPassの技術を組み合わせ、携帯電話機からプリンタに印刷コンテンツを転送する。muPassの著作権管理・保護機能により、違法な修正・複製を防止できるという。
「これまで、店頭でしか手に入らなかった書籍、出版物、カードなどを自宅に居ながらにして入手することが可能になる」(3社)
各キャリアの公式サイトで印刷コンテンツを配信し、利用料金は携帯電話料金と合算して徴収する。3社では、この販売プラットフォームを使って、出版には至らない少量のコンテンツ配信や、絶版書籍の復刊、書籍や雑誌のページ単位、記事単位での切り売りなどを計画している。今後、コンテンツ供給に関して出版社、新聞社などと最終合意に達する見通しという。
muPassは、携帯電話機にダウンロードしたコンテンツを、赤外線通信を使ってほかの機器へ転送するシステム。サミーネットワークスが2004年に発表し、現在NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルの公式サイトで携帯電話を介して家電などに音楽を配信する「muPassサウンド」を展開している。
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