Microsoftはひそかに、テレビの天気予報を不要にしたいと願っているのだろうか?
MSN DirectとMelittaが開発したコーヒーメーカーは、毎朝、豆からコーヒーを淹れるだけでなく、気象情報も教えてくれる。これがあれば、その日の天気を知るためにテレビやコンピュータの電源を入れる必要がなくなる。
米国時間11月16日に発売された「Melitta Smart Mill & Brew Coffee Maker」は、MSN Directのデータサービスに対応したFMレシーバを搭載している。MicrosoftのSmart Personal Objects Technology(SPOT)技術を採用したこの最新ガジェットは、その地域の現在の天気、3日先までの予報、降水確率、日の出と日没の時刻といった気象情報を表示する。
冷蔵庫にはり付けるマグネットから家電製品、さらにはコーヒーポットまで、あらゆる機器に利用できるとして、Microsoftは長年にわたってSPOTを売り込んできた。しかしこれまで、この技術が実用化されたのはほぼ腕時計に限られていた。その腕時計の販売にしても、主流の売れ筋商品には遠く及ばない。
MSN Directは一連のスマート腕時計を2004年に立ち上げた。現在ではFossil、Swatch、Tissot、Abacus(Fossilが展開する別ブランド)が、MSN Directのサービスに対応したFMレシーバを搭載する時計を販売している。MSNの登録制サービスであるMSN Directは、ニュース、スポーツの結果、最新の交通情報、気象情報、「Outlook」のカレンダーによるリマインダ、MSN Messengerからのテキストなどを提供している。
このコーヒーメーカーは、Amazon.comやSharper Imageで売られており、価格は約200ドル。搭載する液晶ディスプレイは、同じくMSN Directを使うOregon Scientificの「WeatherNow」のディスプレイに似ているが、情報の詳しさでは劣っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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