Motorolaは米国時間11月10日、ビジネスユーザー向けモバイルコンピュータソフトウェアを提供するGood Technologyを買収することを発表した。
MotorolaでMobile Devices事業部担当プレジデントを務めるRon Garriques氏は声明の中で、「Good Technologyのソリューション、技術力、顧客はMotorolaの事業を補うもので、同社を買収することで、法人顧客に魅力的な製品やサービスを提供するというMotorolaの能力を拡充できる」と述べている。
Motorolaによると、同社は今後もマルチ端末戦略を継続する方針で、Good Technologyが持つ顧客やキャリアとの関係を維持していくという。この買収は2007年初めに完了を見込んでいる。買収金額などの詳細情報は公開されていない。
Motorolaはすでに一般消費者向けモバイル分野でリードしており、同社の携帯電話「RAZR」は、市場で最も人気がある携帯端末の1つとなっている。Good Technologyは「Good Mobile Messaging」「Good Mobile Intranet」などを提供しており、同社を買収することは、法人向けモバイル分野で、人気端末「BlackBerry」を持つResearch In Motion(RIM)とライバル関係になることを意味する。
アナリストのJack Gold氏は、Motorolaの今回の動きについて、Motorola側から見て「疑問が残る」と述べる。
「この買収の影響を最も受けるのはPalmだろう。すぐには影響はないかもしれないが、長期的にはPalmは打撃を受けて弱くなり、さらにMicrosoft寄りとなることだろう。RIMは、Goodよりも製品をプロモーションする資金力のあるライバルを迎えることになる」とGold氏は電子メールに書いている。
Motorolaはすでに、自社製スマートフォン「Motorola Q」でGood Mobile Messagingを搭載している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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