DNPとルーヴル美術館、ICタグを使った美術作品の体験スペースを開設

 大日本印刷(DNP)と仏ルーヴル美術館は10月25日、両者の共同プロジェクト「ルーヴル-DNP ミュージアムラボ」の取り組みを体験できるスペースを東京都品川区のDNP五反田ビルに開設すると発表した。

 共同プロジェクトでは、3年間でルーヴルの所蔵作品を年2回入れ替えて展示すると同時に、DNPの情報加工技術や最先端の映像技術を用いて関連した情報を提供する。

 第1回目は、06年10月30日-07年3月10日まで、ジェリコー作「銃騎兵(Un Carabinier)」を中心とした作品を展示する。展示では鑑賞者の使用する言語に合わせ音声ストリーミングを使ったガイダンスシステム、観覧時間に合わせて作品や作家に関連する映像コンテンツを配信するシステムを使用する。

 鑑賞者には事前に登録した希望の観覧方法を読み出すためのUHF(極超短波)帯ICタグを内蔵したチケットとPDA(携帯情報端末)を配布。システムと連動させ、鑑賞者が自分の希望に合った展示作品や作家についての情報を入手できるようにする。コンテンツの学術的な部分は、ルーヴル美術館絵画部門の監修もと、シルバン・ラヴェシエール主任学芸員を中心に作成した。

大日本印刷=http://www.dnp.co.jp/

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