2006年のホリデーシーズンに新しいPCを購入しても「Windows Vista」や「Office 2007」はその場では手に入らない。だが、Microsoftでは、新版のリリース後に無償あるいは割引価格でアップグレードできるプログラムを提供している。
「Windows XP」や「Office 2003」がプリインストールされたシステムを米国時間10月26日から2007年3月15日の間に購入した人は、「Windows Vista」「Office 2007」へのアップグレードプログラムを利用することができる。ただし、Microsoftが24日に語ったところでは、Vistaへのアップグレードサービスである「Express Upgrade」の利用条件は、購入したPCのメーカーによって異なり、アップグレードが無償提供されるケースや、新版ソフトウェアの価格を最大半額まで負担させられるケースがあるという。
Windowsプロダクトマーケティング担当ゼネラルマネージャーBrad Brooks氏は、「無償あるいは送料や手数料の負担のみでアップグレードを受けられる場合が多いと見込んでいる」と述べる。
Officeに関しては、PCメーカー各社がOffice 2007の同種バージョンを送料と手数料だけでMicrosoftから郵送してもらえるクーポンをPCに同梱することになる。
Microsoftは当初、2006年の年末商戦に合わせてVistaを発売する計画だった。だが同社が3月に、VistaがプリインストールされたPCの発売が2007年1月になることを発表したため、1年のうちでPCの販売量が最も増加するシーズンの売れ行きを心配する声が上がっていた。
MicrosoftではOfficeとVistaのアップグレードプログラムを提供することで、ユーザーがホリデーシーズンにPCを買い控えるのを防ぎたいと考えていると、Brooks氏は述べる。同社は、コンピュータメーカーや小売業者から賛同してもらえるプログラムを数カ月前から検討してきた。
Brooks氏は、「ホリデーシーズンは本来、PCの売り上げが非常によく伸びる季節だ。消費者が製品に不満をもち、PCの売り上げが減速するという状況は避けたいと、パートナー各社は考えている」と述べる。
小規模なPCメーカーからシステムを購入する場合は、新しいソフトウェアをMicrosoftから直接受け取ることになる。以下は、米国のPCメーカーから提供されるアップグレードプログラムの例。
XPのエディション | Vistaのエディション |
---|---|
Media Center 2005 | Home Premium |
Professional | Business |
Tablet PC | Business |
Professional x64 | Business 64 |
Home | Home Basic(半額負担) |
Home | Home Premium(半額負担) |
大手PCメーカーから製品を購入する場合は、メーカーからアップグレードを受けることになる。Hewlett-Packard(HP)では、以下のように無償アップグレードを提供する。
Windows XPのエディション | Windows Vistaのディション |
---|---|
Home | Home Basic |
Media Center | Home Premium |
Professional | Business |
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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