「数多くの製品がリコールされているが、安全にかかわる問題は、実際にはその製品が市場に出てしばらくしないと現れてこないものだ。だが、事故や負傷者の報告を受けたら、企業はできるだけ速やかにCPSCに報告することが肝要になる」とWolfson氏述べた。
Segwayはその通りにしたようだ。
Segwayでのツーリングやポロの試合などの活動を企画したり、Segwayの規制問題を監視したりしている全米組織のSegway Enthusiasts Group America(SEG America)で代表を務めるKarl Sagal氏によれば、Segwayの利用者は理解があるのだという。
Segwayの所有者は、「コンピュータに非常に詳しいので、ソフトウェアによるシステムにはアップデートがつきものだとわかっている。したがって、さほど動揺してはいなかった。事態がどうなるのかに興味をもっているだけだった」と、Sagal氏は言う。
Sagal氏によれば、SEG Americaでも、心配性の少数のメンバーはアップグレードで望ましくない性能低下が起こるのではないかと疑っていたが、大半のメンバーは進んでリコールに応じたとのことだ。
しかし、Tom Jacobson氏のようなSegway愛好者--Jacobson氏はSegwayによるツアーを企画するFlorida Ever-Glidesのオーナー--が、9月のリコールを前向きなニュースとして伝えてはいても、Segwayのイメージ回復は当分難しそうだ。かつてはインターネット以来最も重要なテクノロジの革新だともてはやされていたのに、今ではApple Computerの共同設立者Steve Wozniak氏が風変わりなポロの試合に使った新奇な装置という見方をされている。こんな乗り物の地位を高めるには、どうすればいいのだろうか?
Jacobson氏は、Segwayにはもう少し時間が必要なだけだと考えている。「Segwayは世界を変えるだろうと(発明者の)Dean Kamen氏は言っていた。こういうことは何年もかかるものだ。自動車だってずいぶん長いことかかったのだから」とJacobson氏は語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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