マサチューセッツ州ボストン発--あるドキュメンタリー映画の製作チームがSegway Human Transporterを使った全米横断に成功した。
Josh Caldwellの駆る愛車は米国時間16日、大西洋を一望できるゴールに到着した。疲れと寒さの浮かぶ表情を見せながらも達成感にあふれるCaldwellは、見物人、報道陣、そしてSegwayファンに囲まれて記念写真に収まった。
「America at 10mph(アメリカをゆっくり見渡そう)」と命名されたこの横断旅行は、8月9日にワシントン州シアトルを出発し、5人編成のチームで14州を超えてきた。この撮影旅行は、「米国の本来の姿」をフィルムに収めることを目的に実行された。
Caldwellは、スクーターの調子は全行程を通じて「極めて良好」で、大きな故障は一切なかった、と語った。完走までの充電回数は、最後に数えた時点で409回に達した。今回の旅では、1日平均約60マイルを走破したことになる。
Caldwellは、4000マイル以上をその上で過ごした愛車に乗ったまま、「リスクは非常に大きかったが、無事に大陸を横断できた。言葉にできない感慨がある。世界や、自分の国に固定観念を当てはめるのは容易なことだ。しかし、生活する人々の目線でアメリカ国民と実際にふれあう機会を得たことで、本当の生活の断片を映画に反映できる」と語った。
Caldwellとともに今回の旅を発案した映画製作者のHunter Weeksは、ロッキー山脈の切り立った山々から、シカゴやニューヨークの雑踏まで、全行程を通じて200時間分以上の風景をフィルムに収めたと話している。同チームは、マサチューセッツ州ボストンからニューハンプシャー州ベッドフォードまで凱旋すべく、予定を2日延長する計画だ。ベッドフォードには、Segwayの生みの親である発明家、Dean KamenのSegway LLCがある。
「掃除機のセールスマンから転身したプロデューサー」と名乗るCaldwellによると、最もつらかったのは、先週ニューヨークからボストンまで、雪が降り、凍るような寒さの中を走行したことだったという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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