ディスカッションは楠見氏によるフルクサスの紹介から始まった。ハプニングやイベントといった「行為」を表現形式とするフルクサスの代表的アーティスト、ナム・ジュン・パイクは楽器を壊すパフォーマンスなどの手順をスコアという形で残し、他のアーティストが同じスコアを元にパフォーマンスを再現することを許した。説明の後、山形氏がオープンソース化されスコアなどが安価に流通したことにこそ意義があるのに、現在はそのスコアに高い価値がついているのはおかしいと指摘。楠見氏が「だからこそフルクサスなどの考え方もバージョンアップする必要がある」と答えた。