「DEMOfall」で見つけたお勧め注目製品の数々

　米国時間9月25日から27日にかけてサンディエゴで開催されたカンファレンス「DEMOfall」では、70社近くの企業が期待の新製品を披露し、話題を振りまくとともにビジネスにも結びつけたいと奮闘していた。

　ここでは、われわれが会場で見つけた有望そうな商品の数々を紹介しよう。

CNET.comのRafe Needleman記者：DEMOfallには1日しか参加できなかったが、Be Hereが出展していたVoIPベースの電話会議システム「TotalView」は本当に気に入った。電話機本体の上に伸びた棒の先に魚眼レンズ付きのカメラが1台組み込まれており、部屋にいる全員を映像に入れられる。2カ所の会議室にそれぞれTotalViewを設置し、これをつないで会議を行う場合、一方のローカルユニットにノートPCを接続すれば、他方の会議室にいる人たちの映像をカスタマイズして表示することも可能だ。これにより、360度を見渡したり、特定の人物にズームインしたり、画面を分割して複数の会議室の映像を並べたりできる。本格的に使えるグループビデオ会議システムとして、初めて妥当な価格設定（1ユニットの価格は2000ドル）がなされた製品、と言えるかもしれない。

　また、「BuzzLogic」も画期的な製品のように思えた。マーケティング業者なら、特定の話題でどのブログがいちばん読まれているか、影響力のあるブロガーに影響を与えているのは誰か、影響力のあるブロガーが誰に影響を与えているかを追跡できる。

CNET News.comのDaniel Terdiman記者：わたしがDEMOfallで気に入ったのは、パリに本社を置くVioletの「Nabaztag」だ--ただし、なんとも呼びづらい名前が難点だ。こんなひどい製品名では、誰にも覚えてもらえないだろう。とはいえ、これはクールなWi-Fiウサギだ。そう、このWi-Fi機能を持つウサギはクールでキュートなコミュニケーションツールで、2人の人間の気持ちを通じさせると同時に、新着メールが入ると奇抜な方法で伝えてくれるうえ、MP3形式の音楽を楽しく共有できる。プラスチック製のおもちゃと言ってしまえばそれまでだが、ここまで友達に自慢できるものはめったにない。間違いなく、魅力的な製品だ。

　ほかには、Dash Navigationのカーナビ「Dash」も、とても気に入った。これを使えば、他のDashユーザーから集めた情報に基づいたリアルタイムの交通情報を入手できる。車に装着されたDashシステムがユーザーの現在位置からリアルタイムの情報を中央サーバに送り、中央サーバから他のユーザーに情報が送られる仕組みになっている。

ZDNetのMitch Ratcliffe記者：わたしが注目したのは、以下の3製品だ。まずはAdaptiveBlueのFireFox用拡張機能「Blueorganizer Browser Extension」。この製品の特徴を話し出すとユーザーの役に立つ利点しか浮かんでこない。細かな利点はたくさんあるが一言で説明すると、これはユーザーがよく利用しているコンテンツを識別し、さまざまなウェブページからユーザーの好みやウィッシュリストなどに合わせた情報を簡単に取り出してくれる製品だ。特に気に入った機能の1つは、一定の回数以上訪問したウェブページやサイトがあれば、それを自動的にブックマークに追加してくれるというものだ。今のところ対応しているブラウザはFireFoxだけで、広く受け入れられるには多くの課題もあるだろうが、このような優れた製品にとっては乗り越えられる問題だ。