発表されたのはカメラ搭載iPodではなかった。
Apple Computerは現地時間9月25日、ドイツ・ケルンで開催される写真関連イベント「Photokina 2006」にあわせて、写真用オールインワン・ポストプロダクションツールの新版「Aperture 1.5」を発表した。
Apertureのバージョン1.0以降を所有するユーザーは、英語版、フランス語版、ドイツ語版、日本語版のAperture 1.5を、「今週中に」無償でダウンロードできるようになると、Apertureのサイトには書かれている。米国ではAperture 1.5はApple Online Store、小売店、販売認可店などで299ドルで販売される。
従来のApertureは、大量のRAWデータを取り扱うプロフォトグラファーやアマチュアの中でも上位級の人たちを対象に、ワークフローを提供するものだった。Adobe Systemsが無償で提供する「Adobe Lightroom」ベータに対抗すべく、AppleはAperture 1.1において、価格を引き下げている。
今回発表されたAperture 1.5は、Appleが同ソフトウェアの方向性を変えようとしていることを示唆する内容となっている。
Aperture 1.5は「iLife '06」や「iWork '06」とシームレスに連携するほか、iTunes 7を通してiPodと同期することも可能になっている。これは、AppleがApertureのターゲットユーザーをエントリーレベルのデジタル一眼レフカメラを所有し、カメラのRAWデータを扱う必要があるアマチュアのフォトグラファーに拡大しようとしていることの表れととることができる。
とはいえ、Apertureの主なターゲットは今もプロのフォトグラファーだ。Aperture 1.5は新しいカラーツールを搭載し、画像を拡大表示するルーペ機能も刷新されているほか、さまざまな画像調整の設定をカスタマイズできるプリセット機能を備えている。また、XMPサイドカーファイルに保存されたIPTCデータをRAW画像と一緒にエクスポートできるようになった。
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