IE7の登場はビジネスチャンス--企業向けRSS事業に特化したフィードフォースが営業開始

永井美智子(編集部)2006年09月25日 15時30分

 Microsoftのブラウザ「Internet Explorer(IE)」の新バージョンであるIE7では、RSSリーダー機能が標準搭載される。ここをビジネスチャンスととらえた新たな企業が9月25日、営業を開始した。

 この新会社「フィードフォース」は、ルートコミュニケーションズがこれまで運営してきた企業向けのRSSソリューション事業を譲り受ける形で設立された企業だ。ルート・コミュニケーションズの代表取締役で、フィードフォースの代表取締役も兼任する塚田耕司氏らが出資しているが、ルートコミュニケーションズとの資本関係はない。

 RSSソリューション事業を別会社化した狙いについて、塚田氏は「フィード関連の市場はこれから急成長することが予想される。ルートコミュニケーションズはウェブサイトの制作を中心事業としており、ビジネスモデルが異なることから、別会社化したほうがより事業を拡大できると考えた」と説明する。

 フィードフォースは、ルートコミュニケーションズからRSSフィードの生成から効果測定までを一括して提供するASPサービス「RSS suite」と、RSSリーダー機能を搭載したデスクトップツール「RSS gadget」を譲り受けて提供する。

 「IE7が登場することで、企業サイトのフィードを用意したいというニーズは増えてくるはずだ。ここにRSS suiteを使ってもらいたい」(塚田氏)

 さらに、新サービスとして、業界特化型のRSSフィードプラットフォームサービス「バーチカルRSS」も提供する。これは、不動産業界の物件情報や、旅行業界のパックツアー情報といった業界特有の情報をXML化して配信するサービスだ。業界ごとにXMLを標準化する動きはこれまでも存在しているが、各企業の合意がとれずに標準化が難航しているケースは多い。フィードフォースはいち早く業界ごとのXMLフォーマットを定め、デファクトスタンダードを狙う構えだ。

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