Advanced Micro Devices(AMD)は、OpteronやAthlonといったAMDのプロセッサが収まるソケットの中に、コンピュータメーカー各社が各種の専用コプロセッサを取り付けられるようにしようとしている。
これは、5月に発表した「Torrenza」計画の拡張に伴う動きだ。Torrenzaは、AMDのHyperTransportインターフェースを通じて、他社の技術をAMD製プロセッサと直接連係させる方法を提供するもので、もともとは「HTX」と呼ばれる外部接続を通じて他社製コプロセッサをプラグインさせるようにしていた。それが今は、プロセッサソケットの設計もライセンス提供していると、AMDのシニアバイスプレジデント(コマーシャルビジネス担当)であるMarty Seyer氏は言う。
つまり、コンピュータメーカーは、コプロセッサ--グラフィックスや数学計算、セキュリティなどのタスクを専門に処理する特定用途向けチップ--を使いたい場合、そのための設計を個別に考えなくてもすむということだ。「たとえばIBMのようにOEM生産を行う企業は、インフラストラクチャを1つ開発するだけでよくなる」とSeyer氏は説明する。
Seyer氏によると、ソケットに関する技術のライセンスをすでに受けた企業には、IBM、Sun Microsystems、Cray、富士通が含まれているという。この技術の特徴は、なんと言っても、「Coherent HyperTransport」という機能を通じて個々のプロセッサが、互いのキャッシュメモリにどういう種類のデータが入っているかを把握するための詳細な仕組みにある。
AMDの広報担当のPhil Hughes氏は、AMDではソケットを使う新技術に基づくコプロセッサの第1号が2007年に登場するだろうと述べたが、ライセンス料については明らかにしなかった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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