たとえば、Elastic Compute Cloudサービスを公開したのも、顧客からの要望に応えたからだという。Amazon Web Servicesは、Amazon.comの利潤追求子会社として運営されている。
一方、YahooとGoogleは主に、消費者向けのウェブサイトとして運営されている。ウェブツールを外部に公開しているのも、消費者志向のサービスをアドオンのガジェットで改良し、トラフィックの向上を図るためだ。
Microsoftは強力な開発ツールフランチャイズを形成しているが、現在、オンラインサービス開発へ移行しようとしている。しかし、厳密にサービスとしてのソフトウェアを提供する他社とは少し異なる。
「この戦略は、現在もまだ開発中だが、企業内ソフトウェアとLiveオンラインサービスとを組み合わせることに注力している」とMicrosoftのチーフソフトウェアアーキテクトRay Ozzie氏は、6月に開催されたTechEdで語った。
このように大手Webサービスプラットフォームプロバイダーは、それぞれに開発者の獲得にしのぎを削っているが、同時に、互いのサービス間の連携も進めているという。各社のサービスは組み合わせて使えるからだとeBayのIsaacs氏は述べる。
一方、プログラマー自身も、言語と製品の選択肢が広がった。企業内ソフトウェアの開発では、C、.Net、Java、スクリプト言語などを選択するのが普通だ。
「開発者が、eBay、Amazon、Yahoo、Googleなどのサービスを利用するようになり、流動性が大きくなった。今までは、『自分はMicrosoftの開発者だ』で終わっていたのが、今では、『自分はインターネットの開発者であり、さまざまなツールやプロトコルの活用を検討していく』というように変わってきている」(Cotter氏)
Amazonでは、同社のバックエンドおよびデータセンター機能のさらなる公開に注力している。「われわれはeコマースビジネスで知られているが、ユーティリティコンピューティングを推し進めることは開発者の獲得に欠かせない」とSelipsky氏は言う。
「私の経験では、本当にクールで革新的なサービスを発表または更新したとき、われわれは大きく注目され、飛躍的な成長を遂げることができる」(Selipsky氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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