開発者の獲得を狙うウェブ企業--アマゾンがEC2サービスを始めた理由 - (page 3)

文:Martin LaMonica(CNET News.com) 翻訳校正:編集部 2006年09月20日 01時09分
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 「優れたアイデアとやる気さえあれば、学生でも大企業でも同じように、自分のアイデアを実現することができる」(Selipsky氏)

 こうしたやり方を提唱している企業は、「利用可能なアプリケーションが多いOSが魅力的であるように、アドオンサービスがホスティングされた大規模なエコシステムは多くの顧客サイトを引き付けることができる」と説明する。

 Salesforce.comは、AppExchange開発インフラを、顧客関係管理アプリケーションのホスティングという自社のビジネスの一部に組み込んだ。

 その考え方の基盤にあるのは、Salesforce.comの周りに「たくさんの花を咲かせること」だ、と最高経営責任者(CEO)のMarc Benioff氏は最近開催されたイベントで語った。同氏は、このイベントで、AppExchangeを利用してSalesforce.comとGoogle AdWordsの連携を構築した新興企業の買収も発表した。

 「プラットフォームビジネスをやっている企業ならよく分かると思うが、競争を勝ち抜くには、自社サイトをインターネット上に広く普及させてくれるアプリケーションを開発者に書いてもらうこと、これが一番だ」とMpireのCotter氏は語る。

 Cotter氏によると、当初、Webサービスを利用していたのは主に企業だったが、Mpire.comのようなサービスによって、Webサービス技術の利用者が消費者にも拡大された、という。

異なる思惑

 大手のWebサービスプラットフォームプロバイダー各社はどこも開発者の獲得に力を入れているが、その動機は少しずつ違っているようだ。

 例えば、eBayはそのコンテンツに対する細かい粒度でのアクセス(カタログ項目など)を外部に提供すると同時に、ショッピングカートとの統合性を深めることでメインのeBayサイトを経由するトランザクションのスピードアップを図ることを狙っている。

 対照的に、AmazonのWebサービスには、eコマースの小売り業務と直接には関連しないものも含まれている。元々AmazonがAPIを公開したのは、アフィリエイトによって同サイトを利用したビジネスを活性化することが目的だった。しかし、時間が経つにつれ、開発者を独立した顧客として見るようになってきた、とSelipsky氏は説明する。

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