米国時間9月7日、IntelのvProプラットフォームが使われたビジネス向けPCが、主要メーカーから発表された。Intelは同社のプラットフォームマーケティング戦略の最新の一手を送り出す。
vProプラットフォームが採用されたPCはIntelのCore 2 DuoプロセッサとQ965チップセットを搭載し、仮想化とIntel Active Management Technology(AMT)の両機能を備える。AMTはIT管理者がネットワーク越しにPCの設定変更を行うことを可能にし、仮想化技術は1台のPCで複数のOSを稼動させるソフトウェアの性能を向上させる。
Intelはここ数年組織変更を行ってきており、マイクロプロセッサメーカーから、PCに必要な主要部品を供給する企業へとイメージを変えようとしている。これには、プロセッサ、プロセッサをシステムの他の部分とつなぐチップセット、ネットワーク技術が含まれており、このような製品の組み合わせ戦略によるIntelの最初のヒットが、ノートPC向けのCentrinoチップパッケージだ。
Endpoint Technologies AssociatesのアナリストRoger Kay氏は、IT管理者がこのvProブランドに強い興味を持っているかどうかは明らかではなく、vPro PCが実際にどういう構成になっているかということについては、潜在的顧客の認識に混乱が見られると述べる。(ViivブランドのPCを一般消費者に印象づけるのには失敗したが)もしIntelがvProを搭載したPCの利点をはっきりと伝えることができれば、Intelはビジネス向けPC市場におけるAdvanced Micro Deviceの攻撃をかわすことができるかも知れない、とKay氏は語る。
Dell、Hewlett-Packard、GatewayをはじめとするPCベンダーは9月6日および7日に、新しいビジネス向けPCにvProブランドを採用することを発表している。ただし、ビジネス市場の顧客は、2007年のWindows Vista発表を控えてPCの交換サイクルを延長し、2006年のPC購入を控えている。
IntelはvProなどのブランドやCore 2 Duoなどのチップの成功が、1年に及ぶ業績の低迷を解消することを期待している。今週の初めには、Intelは2006年と2007年で合わせて10500人の人員を削減し、20億ドルの費用を削減する計画であると発表した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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