Hewlett-Packard(HP)は米国時間9月7日、Intelの最新Itaniumプロセッサ「Montecito(開発コード名)」を搭載したハイエンド向け「Integrity」サーバラインを発表する予定だ。これによりHPは、巻き返しを図りつつあるSun Microsystemsと、2005年にUNIXサーバ市場でトップシェアを獲得したIBMに対抗する狙いだ。
HPのビジネスクリティカルサーバグループでゼネラルマネージャーを務めるRich Marcello氏によると、10月末までにほぼすべてのIntegrityサーバラインをアップグレードし、デュアルコアチップを搭載する予定だという。これには、2プロセッサモデルから64プロセッサ搭載ハイエンドモデル「HP Integrity Superdome」も含まれる。
HPはまた、ローエンドのサーバ2機種も投入する計画だ。デュアルプロセッサの「HP Integrity rx3600」と4プロセッサの「HP Integrity rx6600」で、チップセットには同社最新の「zx2」チップセットを搭載する。
今回アップグレードの対象外となる機種は、最下位モデルにあたる「HP Integrity rx1620」とブレードサーバの「HP Integrity BL60p」だ。rx1620にはMontecitoは搭載されず、最新のラックマウントサーバに置き換わる。最新機種は、年末までに投入予定だという。
Itaniumは、2001年の困難な船出以来、寄せられる期待は小さくなるばかりだった。だが現在では、IBMの「Power」やSunの「UltraSPARC」に並ぶハイエンドプロセッサとしての地位を確立している。PowerもUltraSPARCも、数年前からデュアルコアモデルを提供している。Itaniumサーバの多くが、HPのUNIXである「HP-UX」を搭載しているが、Linux、Windows、HPの「OpenVMS」も稼働できる。Itaniumを搭載したサーバは、HP以外にも複数のメーカーが提供している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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