IPA/ISEC(独立行政法人 情報処理推進機構セキュリティセンター)は9月4日、8月分のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況を発表した。発表によると、8月はウイルスの検出数は7月より28.4%の減少となったものの、不正アクセスの届出数は50件と、7月の15件から大幅に増加している。
8月のウイルス検出数は約110万個で、7月の約154万個から28.4%の減少となった。検出されたウイルスの約80%が「Netsky」であった。また、ウイルスの届出数は3434件であり、7月の3455件よりわずかに減少した。届出数の内訳では「Netsky」が25.7%、「Bagle」が12.3%、「Mytob」が8.6%であった。
IPAによると、8月には「ワンクリック不正請求」で料金を請求する押し売り行為に新たな手口が確認されている。これは、動画を見るために必要であるとして専用プレーヤーをダウンロードさせ、インストールすると一定時間ごとに請求画面がデスクトップに表示されるというもの。IPAでは有料、無料の記載もないような怪しいソフトをダウンロードしないよう呼びかけている。
不正アクセスに関する届出状況では、届出件数が7月の15件から8月は50件と大幅に増加した。このうち30件は侵入、ワーム感染、DoS攻撃、アドレス詐称といった被害が発生しており、侵入被害ではウェブページの改ざんが9件、他のサイトへの攻撃やメール発信の踏み台に利用されたケースが6件であった。相談受付状況では、8月は793件で7月よりわずかに増加した。相談内容では「ワンクリック不正請求」に関するものが204件で、7月に続き最も多かった。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス