大日本印刷(DNP)は8月31日、子会社のモバイルインパルスが、立体物の画像認識システムを使った携帯電話向けキャンペーンサイト構築サービスの試用版を同日から開始すると発表した。
立体物の画像認識システムは、ユーザーがカメラ付き携帯電話機で撮影した画像を指定のアドレスにメールで送信すると、画像データベースと照合し、関連するウェブサイトのURLを返信する。
商品などを撮影して送信するだけで、容易にキャンペーンサイトにアクセスできることから「幅広い年齢層のユーザーにキャンペーン参加を促せる」(DNP)という。
モバイルインパルスでは、従来からこうした画像認識システムを開発しているが、認識できるのは雑誌やカタログなどに掲載された商品写真を、2次的に撮影した画像だった。今回のシステムでは商品実物の撮影画像も認識できるようにした。
撮影角度/部位による画像の変化をシステムが自動認識し、データベースの画像との相違を調整して、高精度で一致させるという。商品全体の30%程度しか写っていなくても、照合が可能という。携帯からの画像受け付け方法として、メールのほかに携帯向け専用アプリケーションソフトを用意する。
キャンペーンサイト構築サービスの試用版の料金は、メールによる画像受け付け、利用期間30日間、立体物5点登録の場合で20万円。別途、10万円程度からのコンテンツ作成費用を設定する。モバイルインパルスでは2006年度で1億円、2007年度で5億円の売り上げを目指す。
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