大日本印刷(DNP)は3月2日、2次元コードを利用した商品情報のクリッピング(切り抜き)システムを開発したと発表した。店頭の商品などに取り付けた2次元コードを、携帯電話機のカメラで読み取ることで、商品の価格やバーゲン情報を雑誌の切り抜きのように集め、自由に閲覧できるようになる。
このシステムでは、各商品の2次元コードに対応した情報をサーバに登録する。ユーザーが携帯電話機に専用ソフトをダウンロードし、2次元コードを撮影すると、サーバから関連する情報を呼び出して画面に表示する。
一度呼び出した情報は、データサーバ上にあるユーザーの専用フォルダに自動的に蓄積する。フォルダには簡単なメモを残すこともできる。そのため、購入したい商品リストの作成や、類似した商品を比較検討する際に利用できる。
店舗にとっては、携帯電話を通じた販売促進を見込める。さらに、ある商品に興味を持った顧客が、それ以外にどのような商品に興味を示すか、といった消費行動を分析でき、マーケティングツールとしても利用できる説明する。
DNPでは、アパレル、ホームセンターなど小売業での利用をはじめ、雑誌の読者調査、イベントでの来場者の反応調査といった用途を見込む。また、3月7日〜10日に東京国際展示場で開催される「IC CARD WORLD 2006」に、このシステムを出展する予定だ。
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