Cisco Systemsは米国時間8月22日、ソフトウェアベンチャー企業のArroyo Video Solutionsを9200万ドルで買収する計画を発表する見込みだ。テレビ番組のオンデマンド配信サービスが新しい時代を迎えることを受け、その準備を進めるものと思われる。
Arroyoは、ケーブル事業者や電話会社が柔軟なビデオオンデマンドサービスを提供するのを支援するソフトウェアを開発し、提供する。
大企業やインターネットサービスプロバイダ向けにIP通信機器を提供するベンダーとして知られているCiscoだが、2005年にScientific-Atlantaを買収して以来、ビデオ配信インフラストラクチャの市場にも参入している。
Ciscoのビデオ&ケーブルイニシアティブ担当バイスプレジデントのPaul Bosco氏は、「いま現在利用されているプラットフォームでは、われわれの描くビジョンを満たすレベルまで拡張できない」と述べる。「オンデマンドプログラミングの性質は変化している。ケーブル事業者はこれまで、100程度の選択肢を用意し、2〜3カ月に1度アップデートすればよかった。だが、これからの時代の消費者は、自分の好きな時間に何百万ものタイトルの中からコンテンツを選択できるようなサービスを期待するだろう」(Bosco氏)
ケーブル事業者は、数年前からビデオオンデマンドを提供している。だが、視聴者は通常、限られた数の映画や番組からしかコンテンツを選択できず、視聴できる時間も限られていた。しかし、TiVoなどのデジタルビデオ録画サービスが広がり、消費者が好きな時間に番組を視聴することに慣れてくると、これまでより多くのオンデマンドコンテンツに、好きな時間にアクセスすることを望むようになるのは当然の変化と予想される。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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