10月にサービス開始が予定されているNTTドコモのモバイル検索サービス。7月28日にはGoogleとの連携が明らかにされ、「モバイルgoo」「ケータイlivedoor」「MSNサーチ」など全10社の検索サービスがiMenuから利用できることになった。
ドコモのiMenuには、これまで検索サービスが用意されていなかったため、ユーザーが検索したいと思ったときは一般サイトの検索サービスを利用していた。しかしこれからはiMenuのメニューリスト上に検索ボックスが設置されるため、公式サイトと一般サイトの区別なく、調べたいことがすぐに調べられるようになる。
このタイミングで検索サービスを設置することになった経緯について、NTTドコモ プロダクト&サービス本部 マルチメディアサービス部 執行役員の夏野剛氏に話を聞いた。
ドコモの検索サービスは後発というイメージがあるようですが、実はそうではありません。ずっと以前から、ドコモの一般サイトの中にはさまざまな検索サイトがありました。iモードを使い込んでいるユーザーだったら、誰でもそういった検索サービスをブックマークしていると思います。今回発表した検索サービスは、従来みなさんが使っている検索サービスを公式サイトであるiMenuに登録するというだけで、さほど新しいことはしていないんですよ。新しく追加されたのは(iMenu上で検索した単語の検索結果が連携サイトでも簡単に調べられる)「ワード引継ぎ機能」だけですし。
iモードのサイトアクセスを見ると、約7割は一般サイトです。すでにGoogleなどの検索サービスを使って検索している人も多い。公式サイトだけを使っているユーザーもいますが、そういう人はとくに検索機能を必要としていません。だから、あえてiMenuに検索サービスを設置する理由がなかったのです。
ひとことでいうと、環境が整ったということでしょう。これまでiモードサイトはそれほど数が多くなく、カテゴリ別にサイトを紹介するディレクトリ構造で十分だったのですが、現在は6000以上のiモードサイトが存在しているため、ディレクトリだけでは探しにくくなったというのがひとつ。
また、これまでキーワードで検索しても、それほど多くのサイトがヒットしなかったのですが、今では数多くのサイトがヒットします。ディレクトリ構造だけで管理するよりも、キーワードで検索したほうが早く結果にたどり着くことができるという判断で、サービスを始めることにしました。つまり、ここまでiモードサイトの数が増えたから今だからこそ、この検索サービスが生かせるようになったということになります。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス