最終更新時刻:2008年7月24日(木) 20時45分

モバイルチャンネル

KDDIとグーグルが提携--「ケータイでググる時代がやって来る」

藤本京子(編集部)、岩本有平(編集部)

2006/05/18 15:08  

 KDDIとGoogleは5月18日、業務提携を発表した。KDDIの提供するau携帯電話のインターネットサービス「EZweb」において、7月よりGoogleの検索エンジンを採用する。

 これまでもEZwebでは検索機能を提供していたが、検索結果にはEZweb内のコンテンツのみが表示されていた。今回の提携では、EZwebのトップにGoogleの検索ボックスを設置し、検索結果としてEZwebの公式サイト、EZwebの一般サイト、PCサイトの結果が順に表示される。

 EZwebの独自コンテンツへのアクセスも改善される。例えば、EZwebのトップページから好みのアーティスト名を検索した場合、現状では関連する公式コンテンツへのリンクのみが表示されていたが、新機能ではアーティストの楽曲がダウンロードできる直リンクが表示されるなどして、楽曲購入までの使い勝手が向上する。

 Googleの検索技術を利用することで、検索結果のページには検索キーワード連動型の広告が表示される。広告収入が両社間でシェアされるのかについては明らかにされていない。広告主は、Googleの提供する携帯電話向けの「Google モバイル広告」に申し込むことで、au端末に広告を掲載できるようになる。

KDDIとGoogle 固い握手を交わすGoogleのニシャー氏とKDDIの高橋氏

 KDDI 執行役員 コンテンツメディア事業本部長の高橋誠氏は、「EZwebのような携帯電話向けインターネットは、選び抜かれたコンテンツをユーザーに提供することは得意だった。しかしユーザーからは、一般情報を検索して見つけたい場合に十分な情報がないと言われていた。Googleと提携することで、KDDIは他社に先駆けてオープンなインターネットに対応し、情報閲覧のニーズに応える」とした。

 また同氏は、携帯電話のデータ通信に定額制が採用されるようになって以来、「テレビを見ながら携帯で情報を調べたいといったニーズが高まっており、携帯がテレビや新聞など他メディアと連携することが重要になってきた」とした上で、「今回Googleと提携することで、さまざまなメディアを見ながら携帯でググる時代が来るだろう」と述べた。

 Googleのモバイルプロダクト マネジメントディレクター ディープ・ニシャー氏も、今回の提携が「イノベーションを通じてユーザーの価値を高めるものだ」とした。

 なお、18日はソフトバンクが、同社の買収したボーダフォン日本法人の社名を10月1日より「ソフトバンクモバイル」に変更すると発表している。ソフトバンクブランドでサービスを展開することで、同社のグループ会社でGoogleのライバルでもあるヤフーのコンテンツを活用したい考えだ。

 今回のKDDIとGoogleの提携は検索分野のみだが、今後両社は共同で提供できるサービスの可能性についてさらに検討する予定だとしている。

新着記事

モバイルチャンネル セレクション

iPhone 3G、発売前夜から祭りのあとまで
iPhone 3Gがついに発売された。ユーザーからの期待は大きく、ソフトバンク表参道、ビックカメラ 有楽町店、ヨドバシカメラマルチメディアAkibaなどの旗艦店舗には多くの人が行列をなした。発売前後の様子を記事とともに振り返る。
10代の若者と携帯が鍵--米国広告市場における今後の流れ
日本と同様、米国でも10代の若者の間では携帯電話などの携帯端末が主流になりつつある。この流れに着目する企業側は、次の一手を考えている。
「ニコニコ動画を日本のインフラにする」--夏野氏がニコニコ動画に参画した理由
iモードの育ての親として知られる元NTTドコモの夏野剛氏が、新たな活躍の場としてニコニコ動画を選んだ。夏野氏の参画でニコニコ動画はどう変わるのか、夏野氏とニワンゴ取締役の西村博之氏(ひろゆき)に話を聞いた。

モバイルチャンネル コラム

■モバイルインターネット業界の基礎知識

電子書籍、デコメ、着せ替えツール--なぜ今このモバイルコンテンツが伸びているのか
近年急成長を遂げたモバイルコンテンツ市場といえば、電子書籍やデコメール、最近ではメニュー等の着せ替えコンテンツだ。なぜこれらのコンテンツが今、伸びているのだろうか。

■モバイルインターネット業界の基礎知識

人気を集めるモバイルコンテンツにも変化の波
モバイルコンテンツ市場においては、音楽とゲームが大きな2本柱になっている。しかしその人気コンテンツは、時とともに移り変わっている。

■モバイルインターネット業界の基礎知識

行動、売れ筋、顧客単価--あらゆる面でPCと異なるモバイルECの世界
今回は、携帯電話による物販を中心とした、いわゆる「モバイルEC」について解説していく。その実態はPCのECビジネスと大きく異なっている。

フォト

企画特集

DELLが掲げる「新・仮想化アセスメントサービス」DELLが掲げる「新・仮想化アセスメントサービス」
〜企業システムの仮想化環境の構築を支援〜

プロダクトレビュー

メンバーズレビュー