AMR Researchが米国時間8月15日に発表したレポートによると、ホスティング型の顧客関係管理(Customer Relationship Management:CRM)アプリケーションが2年連続で飛躍的な市場成長率を示したという。また2005年の人的資本管理(Human Capital Management:HCM)アプリケーション市場で最も多くの売り上げをあげた企業はOracleだった。
2005年のCRM市場は2004年から8%成長し、117億ドル規模に達した。ホスティング型CRMの導入が急激に加速していることに伴い、CRM業界における売り上げは2006年も引き続き増加し、AMRによると129億ドル規模に達することが期待されるという。
人材管理の効率化を支援するHCMアプリケーションの市場は、企業向けアプリケーションにおいて最も成長の著しい分野の1つであると考えられており、2005年の売り上げは、2004年から12%増加し、55億ドルに達した。またこのレポートによると、HCMアプリケーション市場は2006年には10%成長し、売り上げは60億ドルに達すると予測されている。
OracleはこのHCMアプリケーション成長の波に乗り、2005年はHCM市場第1位の座を獲得した。PeopleSoftの買収がOracleをHCM市場首位の座へ押し上げる要因となった。
「OracleはPeopleSoftの買収後、PeopleSoftの既存顧客を失うという問題にも見舞われたが、2005年は、旧PeopleSoftのHCM製品ラインから得られるメンテナンスおよびサービス収入の大部分を維持し、市場シェア1位を獲得することができた」とレポートには記されている。
2005年、OracleはHCMのライセンス料およびホスティング料として4億4600万ドルの売り上げを計上した。これは市場シェア23%に相当し、2004年のシェア9%に比べて大幅な増加となった。
一方、競合企業であるSAPも善戦した。SAPの2005年におけるHCM市場シェアは21%であった。AMRによると、Oracleが「Project Fusion」という製品移行計画を進めているので、同社が首位の座を維持する期間は短いだろうと予測する。Fusionは、OracleがPeopleSoftやSiebel Systemsなどの企業買収から獲得した技術を統合することを目的としている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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