「われわれの会社は中規模であるが、世界中に従業員が散らばっているため、全世界のインフラを管理することの難しさに悩まされていた」とBenz氏はMicrosoftのケーススタディのなかで述べている。「とにかく技術情報を把握し続けることができない。新しいシステムを利用できるほど迅速な配備ができないためである」(Benz氏)
どうやらこの葛藤が、Benz氏がMicrosoftの助けを求めるきっかけとなったようだ。ケーススタディによると、Benz氏は、CIO向けのあるイベントでMicrosoftの内部オペレーションに関するプレゼンテーションを終えたMicrosoftの幹部Rick Devenuti氏にアプローチしたという。
「御社はすでに自社のデスクトップを16万台管理しているとのことだが、さらに7000台を加えるとしたら、大変だろうか」とBenz氏はDevenuti氏に尋ねた。
Microsoftの報告書によると、このことがきっかけとなり、今では「Microsoft Managed Solutions」として知られるプロジェクトの立ち上げに至ったという。
DeGroot氏によると、Microsoftは実地調査から多くのことを学んでいるという。しかしデスクトップの取り扱いは依然として困難な問題であり、Microsoftの技術自体がこの問題の一因となっている可能性もあると付け加えた。「これらの問題が、同社のオペレーティングシステムや『Group Policy』などのツールの品質に起因することもある」(DeGroot氏)
DeGroot氏によると、ここで肝心な問題は、Microsoftがノウハウを得た後に果たしてどんな行動をとるかということだという。同社は単にソフトウェアを改良するかもしれない。あるいはデスクトップマネジメントを、例えばオンラインサービスといった何らかの標準化された方法で直接提供できるものと考えるかもしれない。
Microsoftがこのようなサービスを提供することになれば、提携各社にとっては痛手となると、DeGroot氏は述べる。「その一方で、マネジメントツールが改善されれば、製品に関わる者すべてにとって利益となる」(DeGroot氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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