米国の議員たちが、自ら議員報酬を引き上げるという苦労の多い仕事をたとえ一時的にせよ放棄して、議会本来の目標に向けて専心するさまを見るのはうれしいものだ--この本来の目標が、十代の若者たちの楽しみを人為的に可能な限り取り上げてしまおうというものではあっても。
7月末に行われた米下院の公聴会で、政治家たちはソーシャルネットワーキングサイト(SNS)の長所と短所について論じ合い、今度は公立学校でのこうしたサイトの利用を制限する法案を検討した。
MySpaceをこよなく愛し、その利用の制限に断固反対する人間として私は、SNSは、そこに参加する人間がどれだけしっかりしているかによって強くも弱くもなるのだと訴えたい。そこで、MySpaceを利用するための、私なりの5つのルールを提案しよう。今から紹介するルールについて、誰もがよく考えてみて欲しい--そう、「pink_Sparkle_fairy」だとか「sk8erPrincess246」だとかのハンドルネームを名乗っている君たち、これは君たちへのメッセージだ。
知らない相手は信用できないと心得ることだ。私は、知らない人から友達になってと誘われたら、返事をする前にこう考えることにしている。「なぜこの人は、インターネットで私を友達に選んだのだろう?」と。私を家に招いて、アイスクリームを食べながら「フレンズ」の再放送を一緒に見たいから、ではないはずだ。
MySpaceにいる変わり者の多くは、40代の変質者か思春期前の少年のどちらかだ。相手が前者だと思うなら、すぐに警察に届けた方がいい。後者のようなら、病院に行って予防接種をきちんと受けておこう(まあ、これは冗談だけれど)。
モデルで女優のパリス・ヒルトンとMySpaceで友達になってはいけない。あの評判の悪い金持ち娘と仲良しになろうとするなんて、とんでもなく間の抜けたことなのだから。
あのパリス・ヒルトンが、くだらない音楽ビデオをリリースし、ハリウッドの若手女優といがみ合うという過密スケジュールの合間をぬって、君にあてたコメントを残してくれるはずなどないということを知るべきだ。だから君がパリス・ヒルトンのページにメッセージを書き込んだり、彼女のページをお気に入りに追加したりするのはまったく意味がない。それに、MySpaceにあるパリス・ヒルトンのページは、ほぼ間違いなく、「ルールその1」で避けた方がいいと書いた変人たちのたまり場になっている。
どんなことがあっても、法律に違反した行動をしているところを撮った写真をネット上に投稿してはいけない。ウェブの仕組みがよく分かっていない人のために、1つお教えしておこう。MySpaceのページに載せた画像はすべて、コンピュータが使える人ならどんな人でも見ることができるのだ。
つまり、そのなかには君たちの両親や先生、大学の入学選考委員、将来の就職先の重役もいるだろうし、それだけにはとどまらないいろいろな人が見る可能性がある。だから、親から外出禁止をくらったり、学校で居残り説教を聞かされたり、大学の不合格通知を受け取って泣いたりしたくなかったら、昨夜のビヤポンゲーム--米国で人気があるビールの一気飲み競争の一種で、学校等から禁止されていることが多い--の画像なんかは投稿しない方がいい。
ブッシュ大統領がいい例だ。大統領に立候補するようなことになったとしたら、若いころの過ちの証拠なんか残しておきたくないはずだ。それより、お腹を空かせた孤児たちに食べ物を配っているところとか、中東地域に安定した民主主義を根付かせようとしているところなんかの画像を投稿することをお勧めする。
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