ニューヨーク州在住の2人のティーンエイジャーが、人気の高いSNSサイト「MySpace」を脅迫して15万ドルを奪い取ろうとしたとして逮捕・起訴された。
ロサンゼルス群地方検事局は米国時間24日、おとり捜査の結果、ニューヨーク州サフォーク郡在住のShaun Harrison(18歳)およびSaverio Mondelli(19歳)の2人を逮捕したことを明らかにした。両容疑者は、カリフォルニア州ロサンゼルスを訪れ、MySpace(本社:カリフォルニア州ロサンゼルス)の社員だと思いこんだ人物と接触した。だが、地方検事の声明によると、この社員は実はおとり捜査官だったという。
地方検事によると、容疑者らは2005年の終わりごろ、MySpaceユーザーの個人情報を入手する目的から、同ウェブサイトで発見した脆弱性を悪用しはじめたという。
MySpaceは侵入があったことを2006年のはじめに発見し、この脆弱性を修正。同社はそれと同時に、この事件を当局に報告した。ところが、この捜査の進行中に、15万ドルを支払わないと新たなエクスプロイトコードをリリースするという脅迫があったという。
このときには既におとり捜査の準備が整っていたため、先週後半にニューヨークからやってきた両容疑者は、MySpace関係者ではなく、シークレットサービスとロサンゼル群地方検事局捜査室のおとり捜査官と接触することになった。
同地方検事局によると、HarrisonとMondelliはいずれもプログラマーで、MySpacePlusというウェブサイトを運営していたという。このサイトは、MySpaceの悪用が可能と思われる「SpyFuse」ツールを販売していたようだ。同サイトに掲載された声明には、「想定外の法的問題が発生したため」現在同ツールは販売されていないと記されている。
MySpaceは、幹部が捜査当局と協力中だとする以外コメントを控えている。News Corp.傘下の同社は先ごろ、会員数が7000万人に達したことを発表していた。
ロサンゼルス群地方検事局報道担当官のJane Robinson氏によると、HarrisonとMondelliは不正なコンピュータアクセス、強奪目的での脅迫文の送付、強奪未遂など、複数の重罪で起訴されたという。2人は有罪の判決を受けた場合、4年以上の懲役刑となる可能性がある。なお2人は容疑を否認している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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