ルネサス テクノロジは8月2日、ワンセグ放送向けチューナブルアンテナ用の可変容量(バリキャップ)ダイオード「RKV653KP」「RKV653KL」を発表した。8月3日にサンプル出荷を開始する。税込みサンプル価格は、RKV653KPが14円、RKV653KLが13円。
チューナブルアンテナは、共振周波数の変更が可能なアンテナ。バリキャップダイオードは、このアンテナの共振周波数を変えるために使用する素子である。
RKV653KPは、下面電極構造の「Micro Package6(MP6)」パッケージを採用し、大きさは「業界最小」(ルネサス)の0.6mm×0.3mm。RKV653KLは、リード端子タイプの「Extremely small Flat lead Package(EFP)」パッケージで、1.0(本体サイズは0.8)mm×0.6mm。アンテナ内蔵が可能な大きさであるため、アンテナの小型化が容易になり、携帯電話やモバイル機器にワンセグ放送対応アンテナを内蔵できる。
性能面では、約3Vという低い動作電圧と、「業界最高」(ルネサス)の容量変化比2.7(C1/C3)が特徴だ。製品ごとの特性ばらつきを表す容量規格偏差も±5%に抑え、アンテナの受信効率の向上に貢献するという。
また、RKV653KPは下面電極端子に鉛を使わず金メッキを施し、パッケージ本体にはハロゲンフリーレジンを採用した。RKV653KLは端子の鉛フリーを実現しており、今後パッケージ本体のハロゲンフリー品を製品化する予定。
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